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ナゾ建造物を徹底調査SP 伝説の隠し通路を徹底調査!

石川県 金沢市、ここに代々語り継がれている秘密の隠し通路伝説があるという。
その伝説が残るのは、今から382年前に建てられた妙立寺。 早速、寺の中に入ってみると…お寺なのにガイドさんが案内してくれるという!

ついていくと、ガイドの初鳥さんは自分だけ中に入り、戸を閉めてしまった!
スタッフが戸を開けると、もう一枚戸がある!? 初鳥さんが入った時にはなかったのに。 中に入ると、初鳥さんが消えた!

実はこちらの玄関、先に入室した人が隣の空間に入ると…後から入室した人から身を隠すことができる仕組みになっているのだ!

さらに奥の本堂に進むと…他のお寺とは異なる点があるという。
さあ、みなさんどこだか分かりますか?

正解は…床に賽銭箱が埋まっている
これはどういうこと?
賽銭箱のフタを外して畳を敷き直すと、落とし穴に大変身!
その穴の深さはおよそ2m!
なんでこのようになっているのかというと…実はここ、さまざまな仕掛けがある忍者寺と呼ばれている場所なのだ。

仕掛けはこれだけでなく、こちらにも隠されている。
みなさんは分かりますか?

正解は…襖の真ん中がスノコ張りになっている!
この襖の中に隠れることで、相手に気づかれずに見張りを行うことができるというのだ。

さらに、こちらに隠された仕掛けは…引き戸を開けて2枚の床板を外すと、階段が出現!
いざとういう時、ここから外へ逃げ出すことができるのだ!

他にも、障子張りになっていて敵の動きを見張ることができる階段など、さまざまなカラクリがある忍者寺だが、実は忍者とは全く関係がないという!

では、一体誰がなんのためにこんな仕掛けを作ったのかというと…加賀100万石の基礎を揺るぎないものとした大名、前田利常。 その時代の前田家は、徳川家に次ぐ国力を持っていたことから幕府に警戒される存在だった。 そして、金沢城 城主だった利常が隠居した後、場内にあった祈願所を移し創建したのがこの妙立寺なのだ。
初島「お殿様(前田利常)がよく参拝される場所としてこのお寺が建てられましたので、敵に攻撃された時に備えて複雑な造りをしております」

そしてここに伝説として語り継がれている至極の隠し通路があるというのだ!
さあ、異世界へご案内です。
この井戸、これについて寺の住職はこう語る。
張田住職「こちらの井戸は、この建物のほぼ中心に位置しているということで、お殿様がこのお寺にいる時にもし敵が攻めてきてもどの部屋からでも縄ハシゴを下ろすことで逃げることができるようになっている」

建物の中心に井戸があるのだが、これはどの部屋にいても逃げられるようにするためだというのだ! しかもそれだけではない。 住職いわく、なんと井戸の底に横穴があり、それが金沢城まで繋がっているというのだ!
だが、寺から金沢城までは直線距離でおよそ1.5km。 当時そんな長い横穴を掘ることが果たして可能だったのか?

あくまで隠し通路のため証拠は残っておらず、歴代の住職の間で語り継がれているのみだという。 ということは、ただの伝説なのでは?
ただ、一般的な井戸の深さがおよそ10mなのに対し、言い伝えでは、この井戸の深さはなんと24m! つまり、通常の倍以上の深さがあるということ…一体なぜ?

かたや、金沢城のお堀の深さは、当時10mほどだったと言われている。 つまり…もしかすると、お堀の下に横穴を通すため、24mの深さになったとも考えられるのだ!
だが、実際に井戸の中に入って調べたことは過去に一度もなく、誰一人として見たことがないという。 本当に金沢城まで繋がっているのか? どうしても気になる!
ということで、我々は住職にこの井戸を調査させてもらえないか頼んでみた。 すると、寛大な住職から調査の許可がおりた!

とはいえ、我々素人がそんな深い井戸を降りられない。 ということで、我々は穴のプロに調査を依頼!
その人物とは、吉田勝次さん。
実はこの方、これまで世界各地の様々な洞窟を調査しており、その数なんと1000箇所以上! さらに会社を立ち上げ、各地の洞窟調査を請け負っており、設楽さんがMCを勤める他局の某番組にも出演したほど、洞窟探検のプロ中のプロなのである! 今回、同じ穴なのでとオファーしてみたところ、快く引き受けてくれたのだ!

危険が伴うため住職が無事を祈願し、ご祈祷。
そののち、さっそくセッティングを開始する。 今回は井戸の周りに鉄パイプを3本立て、中心に垂らしたロープで井戸の中へ降りていくという。

そして、ついにナゾ建造物をアンビリサーチ!
果たして、伝説の隠し通路は存在するのか!? 入り口付近は壁が石積みだったが、3mほど降りた所から土壁になった。
降り始めてからおよそ3分、通常の井戸の深さである10m地点へ。 しかし、その先はまだ見えない。

途中に横穴がないか慎重に確認しながら降りていく吉田さん。 ついに井戸の底へ到着。 周囲を調べていく。
果たして、横穴はあったのか!?

残念ながら、井戸の底に横穴はなかった。 吉田さんが降り立ったのは、ロープの長さで計算すると、深さ20m程の地点。 ただ、寺で代々言い伝えられてきた井戸の深さは24m。
また井戸の入り口付近は直径90cmほどだったが、吉田さんいわく、土壁になったあたりから倍程度に広がっていたという。 吉田さんによると、側面の土が崩れて広くなり、その落ちた土が井戸の底に溜まって横穴を隠している可能性があるというのだ。
ただ今回は横穴を調査する道具しか準備していなかったため、残念ながらここまで。 伝説の隠し通路を見つけるのは、次回に持ち越しとなった。