オンエア
岐阜県 下呂市 金山町、この街で撮影された一枚の写真が世間を恐怖に陥れた。
撮影したのは、写真家の小林さん。
小林「『なんだこれは』みないな感じでちょっと異常な感じの景色が目に入ってきて、びっくりしましたね」
それは一体、どんな建造物なのか?
さあ、異世界へご案内です。
ほぼ垂直のハシゴのようなところに不自然な形で男性が立っているではないか。
これは一体どういうことなのか?
ということで、ナゾ建造物をアンビリサーチ!
まずは写真に写っている場所に向かってみることに。
何かを発見したスタッフ、近づいてみると…そこにあったのは、階段!
1段の横幅、およそ70cm、縦幅と高さは、およそ25cm。
36段あり、てすりが設置されているとはいえ、おりてみると…確かにこれは怖い!
下から見てもやはり急角度!
だが、横から見てみると…普通の階段にも見える。 角度を測ってみると、およそ45度。 建築家いわく、一般的な階段はおよそ30度だというので、見た目ほどではなかった。 とはいえ、実際に下りるとかなり急だと感じるのは事実。
そもそも、なぜこのような階段が造られたのか? 観光協会の方に話を聞いてみると…大型の台風が来るたびに川が氾濫していたため、そこに堤防を造ることになったという。 その際、釣り人のために階段を造ることにしたが、一般的な階段は高さと縦幅が1:2。 それを経費削減のため、1:1にしたため、急な階段になったとのことだった。
しかし みなさん、何か疑問に思いませんか?
確かに急な階段ではあったが、小林さんが撮影した写真は本当に垂直に見える。
一体なぜなのか?
小林さんいわく、近くの橋の上から撮影したというので、その場所へ行ってみると、写真と全く同じに見えた!
しかし、なぜこの位置からみると階段がハシゴのように見えるのか?
実は、撮影場所からもう少し左に移動してみると、あることが判明!
それは…階段が川の方に向かって斜めになっている!
実はこの階段、斜めになっている堤防に沿って造られたため、一段ずつ横にずれる形になった。
そのため、階段の正面になる位置に移動していくと、ずれた段がまっすぐになって見える。
小林さんもちょうど階段の正面の位置で撮影しており、元々角度が急なことも相まって、垂直のハシゴのように写ったのだ。
垂直に見える恐怖の階段、それは意図せずに生まれたトリックアートでもあった!