オンエア
横転した一台の車。
すると…なぜか横転したまま走り出したではないか!
一体どうなっているのか?
実は…中に車が入っていたのだ!
実はこの車、面白改造車を作ることが趣味のスピーディーさんが作ったもの。
運転手のイラストも描き、実際に横転して走っているように見せていたのだ。
思わずダマされちゃった。
暗闇にうごめく色とりどりの光。
みなさんこれがなんだかわかりますか?
この光に近づいてみると…そう、その正体は車のライト!
ここは道路だったのだ!
さらに、昼間、この道路を見てみると、路面がピンクとブルーに塗られている。
それが夜になると車のライトが反射することによって、このような幻想的な風景に。
この道路には、急なカーブがいくつもあり、事故が多発していた。
そこで運転手に注意を促すため、路面を塗り分けることになったのだが、夜になると車のライトによって、このような幻想的な光景を作り出すことから、映えスポットとして話題に。
携帯のカメラでも設定を少し変えるだけで、誰でも簡単にこの幻想的な光景を撮影できることもあり、多くの観光客が訪れるように!
この景色を堪能できる展望台に行くため、日夜大渋滞が起きているという。
野外コンサートで盛り上がるカラフルなガイコツたち。
さらに夜の海岸でポーズを決めているガイコツたち。
CGで加工されたものや光るオブジェだと思った、あなた!
ダマされちゃった!
CGは一切使っておらず、光るオブジェでもない。
実はこのカラフルなガイコツ、ペンライトの光を使って絵を描く、ライトペインティングという手法で描かれている。
暗闇の中、カメラを三脚で固定し、シャッターを長時間開いたままにするように設定。
シャッターが開いている間にペンライトで絵を描いていくと、その光が全てカメラに映り込むため、一筆書きのイラストのようになる。
その作業を何度も繰り返し、作品を完成させていく。
またカメラは光など明るい部分のみが強調され映る性質がある。
そのため、暗めの服を着用し素早く動きながら描けば、人が写り込まないという。
完成した写真を改めて見ると、間接などつなぎ目の部分は、ペンを回したり何度かなぞったりするなど、ひと繋がりにするための努力のあとがよくわかる。 さらに、時間をかけて描いているため、空の星が移動しているのがわかる。
このライトペインティングの作者は、アメリカ・カリフォルニア在住のダレンさん。
この手法で数々の作品を製作しているのだが…完成した写真を1コマとして700コマ以上を動画にした作品も製作。
まるで本当にガイコツが動いているかのような幻想的な映像。
映像を作り始めた頃は、次のカットをどうするか、1枚1枚撮ってはチェックしていたが、今では感覚でわかるのだという。
こうしてダレンさんはCGを一切使わず、幻想的な光のアートを完成させている。
とある家を撮影した映像。
ダイニングにベッドルーム、洗面所にシャワールーム。
さらには、見晴らしの良い窓がある、広々としたリビング。
お金持ちの家か!と思ったそこのアナタ!
ダマされちゃった!
実は…ペットのために作られたミニチュアハウスなのだ!
この家を作ったのは、こちらのシンさん。
奥さんが経営するペットショップに、お客さんを呼び込もうと、話題作りのため、2年の歳月をかけてこのミニチュアハウスを制作。
このミニチュアハウスで撮影した映像をユーチューブなどの動画サイトに投稿している。
溶接や3Dプリントなど、さまざまなテクニックを駆使して作られたこの家は、置かれた家具や家電も超精巧!
蛇口からは実際に水が流れ、コンロは火が点く!
最近できたゲーミングルームも、机やパソコンなど、細部に至るまで精密に作られている。
ちなみに、窓の外の景色、一方は、ペットショップの窓から見える実際の景色で…反対側は、映像を流したスクリーンを置き、あたかも外のように見せていたのだ。
また、犬猫サイズの部屋の奥には…ハムスター用のもっと小さな部屋が!
さらに…その先には、クモ用の極小サイズの部屋まで!
そんな、遊び心満載の家を作った、シンさん。
動物のことをこよなく愛しており、昨年12月には、野良猫たちを寒波から守るため、友人と共に、100個のペットハウスを作ったという。
本物の家と見間違えてしまうペットの家。
それは、動物を心から愛する男性が作った驚愕の作品だった!
壁に寄りかかって仕事をしていると…突然、壁を歩く犬が!
雪山の絶壁を登っていると…垂直に歩く登山客が!
ダマされちゃった!
まずはこちらをご覧いただこう。
焼きたてのパンに乗ったチーズが伸びる瞬間を捉えた写真…と思ったあなた!ダマされちゃった!
この続きは動画になっていて…なぜかチーズは下に落ちない。
実はこちら本物のチーズトーストではなく、あるモノで作られているのだ。
その正体は…そう、木を削って作られていたのだ!
熱々に見える鯛焼きも木彫り。
プルンプルンのゼリーや、透明感あふれる生卵まで木彫りで作られている!
これらの作品を作ったのはその名もキボリノコンノさん。
木を様々な食材や料理に変えてしまう、木彫りアーティストなのだ。
それにしても、どのようにしてこれほどリアルに再現しているのか?その制作過程がこちら。
まずは木材をカットし、細かく表面を研磨したら形が完成。
それを丁寧に彩色していき、質感や反射のテカリまで再現して完成したのは…本物だと言われたら騙されちゃう、木彫りの味のり。
とても木彫りとは思えない、こだわりたっぷりのアート作品だった。
さらに、こちらのアーティスト、赤井稲妻さんも、あるものを本物そっくり変身させるワザを持っている。
うなぎの蒲焼、焼きとうもろこし、おせち、これらすべて同じものから作られている。
皆さん、偽物を見破ぶることはできますか?
果たして、正解の焼き鳥はどちらなのか?
そして、偽物は何で作られているのか?
正解はBが本物の焼き鳥、Aはバナナでできた偽物でした!
では、バナナをどのようにして焼き鳥のように見せているのか?
その制作過程がこちら!
最初、バナナをむくのは半円分だけ。
そこに本物の焼き鳥を合わせて、つまようじで彫っていく。
カッターで周りの部分をそぎ落としていくと、串を入れて原型が完成。
美味しく食べられるよう、タレの彩色に使うのは黒蜜。
焦げ具合はバーナーで表現し、さらに竹炭で焦げ目を加えていく。
すると、確かにどれがバナナか見分けのつかない仕上がりになった!
女性の目の前にあるサイコロの絵。
すると…なんと宙に浮いているではないか!
角度を変えて見ると、あれ? 裏に木の棒が。
サイコロの絵自体も内側に折り曲げた紙で出来ている。
ダマされちゃった!
そう!実はこれ、目の錯覚を利用して、サイコロの絵が浮いているように見えていただけなのだ。
続いては芝生の上にあるカラフルな建物。
近づいて見ると…あれ?
見る位置を変えても、なぜか家はこちらを向き続ける。
『家が回転しているのでは?』そう思った、あなた!ダマされちゃった!
家を横から見てみると…なんと、実際に家は建っておらず、家の絵が書かれた壁だった。
壁と屋根を内側に折り曲げる事により、立体に見える目の錯覚を利用したアート作品。
そう、先ほどのサイコロの絵と原理は同じ!
内側に曲がっている事を認識し、改めて、逆再生すると…それでも立体に見えてくる。
わかっていても騙されちゃう不思議なアート作品だった。
こちらのアーチ状の屋根があるガレージの模型。
だが この模型の裏に鏡を置くと、なんと全く違う屋根の形が映し出された。
正面から見るとアーチ状の屋根だが、鏡に映っている屋根はM字型。
これは見る角度によって形が変わる「変身立体」という見ている人の視覚を騙すアート作品。
この作品の製作者は数々の人々の視覚を騙してきた錯視研究の第一人者、杉原教授。
4つの菱形のオブジェの後ろに鏡を置くと、なんと菱形が4つのトランプのマークに変化!
実はこの模型、角度を変えて見てみると、このように凹凸が作られている。
この凹凸が逆から見ることによって菱形とトランプのマークを逆転させる仕組みになっている。
更にこの作品に至っては、なんと模型が二つに増えているではないか!
いったい2段目はどこから現れたのか?
その秘密は…そう!他の部分は増えたのでなくぴったり重なって、見えなくなっていただけなのだ。
見事にダマされちゃった!
見る角度や方向が非常に制限されて、1ミリの誤差も許されない、まさに錯覚が起こす奇跡の瞬間!
しかし、杉原教授の錯視研究は進化を遂げ、究極の作品を作り上げた。
それがこちら! 鏡に写した蝶々の模型。
鏡に映っているにもかかわらず、なぜか同じ向きを向いている。
さらに回転させても、模型と鏡に映る模型は同じ方向を向き続けている。
これは、先ほど紹介したトランプの作品と同様、模型の凹凸によっておきた現象。
複数の模型を置いてもこの通り!
錯視の世界は今もなお進化している!
続いては、静岡在住の日本人アーティスト…梨々さんが作った、思わず目を疑ってしまう驚愕の作品!
それは、一枚の紙を切り抜いて、ひと繋がりの絵を作りだす、切り絵!
梨々さん「小学校3年生の国語の教科書で「モチモチの木」っていう題材で切り絵という存在を知って、「全て繋がっているんだよ」と言われたときに面白いと思って、そこから自分でも作ってみたいなと思ったのがきっかけで、切り絵を始めました」
そんな彼女が作った切り絵の中に、ひと繋がりになっているとは、到底思えない作品が!
それがこちら…小説を題材にした作品。
なんとイラストだけでなく…文章までも切り抜かれている。
よく見ると、原稿用紙のマス目を上手く活用し…バラバラにならないよう、デザインされているのだ。
これだけでも、十分目を引く作品なのだが…さらに目を疑ってしまう、驚きの作品が!
こちらも小説を題材にした切り絵なのだが…文章の部分にマス目がない。
しかし、これももちろん…ひと繋がりになっている!
そう、挿絵と小説の文章、どちらも同じ一枚の紙から作られた切り絵なのだ。
では、どのようにして文字が繋がっているのか?
作品をよーく見てみると…文字の間に細い線が!
これによって、文字同士が繋がっていたのだ。
まず、題材を決めると、切り絵として成立するよう、文字の間に線を書き足しながら、イラストと共に全体をデザイン。
それをプリント用紙に印刷する。
一文字あたりの大きさは、3ミリほどになるのだが、その中には…とても小さな濁点や句点に「憂鬱」や「爛漫」といった、ペンで描いてもつぶれてしまいそうな複雑な漢字も!
デザインナイフという細かな作業に適したペン型のカッターで丁寧に一文字一文字切り抜いていく。
誤って点の一つでも切り落としてしまったら、これまでの作業は台無し、最初からやり直さなくてはいけない。
作品によっては完成までに150時間もかかるという。
梨々さん「自分が好きな作品や感銘を受けた作品を作ることが多いです。その作品がこんなに素敵だったということを、挿絵にのせて人に伝わるようにと作っています」
こうした思いから、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や、太宰治の「人間失格」など。
さまざまな小説に挿絵を添え、梨々さんオリジナルの「小説切り絵」を製作している。
そして、今回は特別にアンビリバボーの番組ロゴとホームページの番組の紹介文を合わせ、オリジナル作品を作っていただきました!
その出来栄えにスタジオ大興奮!
切り絵アーティストの梨々さんが作った思わず目を疑ってしまう「小説切り絵」。
実は梨々さん、「小説切り絵」の他にも、紙を切り抜いた部分に裏から千代紙を貼り付け、切り絵の持ち味を活かした、色鮮やかな作品なども製作している。
色をつけることで、より作品のテーマを打ち出しやすいため、作品の幅が広がっているのだという。
これからも梨々さんは様々な「切り絵」で人々を魅了していく。