オンエア
ある航空会社で機長を務めていた人物が書いた報告書の中には、自らが目にした、ある不思議な光景が克明に記されている。
この体験が日本のみならず、世界を巻き込む大事件へと発展し、機長の人生を大きく狂わせる事となる!
今回我々は、この事件を徹底取材!
すると、驚くべき事実が次々と明らかに!
さらに、これまで40年近くメディアに出演してこなかった事件の当事者に接触することに成功!
果たして、戦慄の事件の真相とは!?
ことの始まりは、今から38年前の1986年11月。
当時47歳、飛行歴29年のベテランパイロットだった寺内機長は…副操縦士、航空機関士とともに、ワインを運ぶための貨物機に搭乗。
午後6時頃、アラスカにあるアンカレッジ国際空港に着陸した。
飛行機から降りようとしたのだが…なぜか、コックピットの中に…警察官がやってきた。
そして、誘導された部屋で待っていたのは…航空機の安全管理を行う機関、アメリカ連邦航空局『FAA』の調査員たちだった。
「今日見た事をここに書いて頂けますか? 出来るだけ詳細に。」
その後、この報告書は、調査責任者であったキャラハンの手元に届けられた。
それを見たキャラハンは驚愕した。
今回我々は、機長が当時、直筆で書いたその報告書を入手。
そこに書かれていたのは…
それは、アンカレッジ国際空港に着陸する、およそ1時間前のこと。
『旋回方向に何かわからぬが光がある。特別任務の軍用機か、2機の戦闘機ではないかとあまり気にとめなかった。数分経過したが依然としてその位置は変わらない、気になりだした』
寺内機長は管制官に連絡、すると…
『アンカレッジセンターからは、北部空域では他の航空機はいないとの返答が来た。軍関係の航空機もいない。また地上のレーダーにも我々の機影以外はないと再度知らせて来た』
『どうも2つの灯火の動きが、通常考えられる航空機の動きと異なる2匹の子熊がじゃれあっているように動き出した』
さらに、その7分後…
『灯火を意識し始めてから7分ぐらいは経過したと思われる頃、突然、全く突然に、我々の顔面に、2隻の宇宙船が静止してさかんに光を放っている。コックピットの中も明るくなるし、顔も少々ほてる感じがする』
寺内機長は、この時に見た光景をイラストで記録していた。
四角い形状をしており、両サイドに描かれているのは、無数の丸。
報告書によれば、この丸い部分が排気孔のようになっており、中央部分は黒く炭のようだったという。
その後、2つの飛行物体は…突如、目の前からいなくなったという。
しかし、これで終わりではなかった。
謎の光が消え、しばらくすると、副操縦士と機関士が食事などのため席を外した。
その時だった!目の前に現れたのは、宇宙船らしきもの。
驚くべきは、その大きさ。
寺内機長は報告書の中で、自身が乗っていたジャンボ機と比較。
ジャンボ機の何倍もの大きさだった。
この得体の知れない巨大な宇宙船らしきものが機体の左後ろについてきていたという。
恐怖を覚えた寺内機長は、逃げるように機体を右方向へ旋回。
しかし、それは貨物機から離れなかったというのだ!
寺内機長は、管制官に機体の近くに何か飛んでいないか確認を依頼。
レーダーでは確認できなかったため、近くを飛行しているパイロットに目視で確認させることに。
そして、その機体が前方に確認できるまで近付いた…その時だった!
なんとそれまで並行飛行していた巨大な宇宙船らしきものが突如として消えたのだという…機長らと直接話したキャラハンは、この時のことを次のように語っている。
キャラハン「彼らが、嘘を言っているようには見えませんでした」
ただ、この段階では大ごとになることはなく、寺内機長らはその後も通常業務をこなしていた。
しかし、およそ1ヶ月後の12月、事態は大きく動き出す。
ロンドンにあるホテルに、2人の日本人男性が入っていった。
2人の正体は記者。
寺内機長が体験したことを取材したいという。
実は、この数日前…貴社のもとにこんな電話がかかってきていたのだ。
「うちのパイロットがUFOを見たらしいんだ。一度会って取材してみたらどうだ?」
この内部リークをきっかけに、寺内機長は取材を受けることになったという。
こうして記者たちが取材した記事は、年の瀬も押し迫った12月30日。
全国紙を中心に、大々的に掲載された。
記者たちは、この時の寺内機長の印象を、後に週刊誌に対しこうに語っている。
「話を聞く限り、この人は何かを見た、ということはまず疑いないと判断しましたね」
「ものの言い方は、嘘をついているようには全く見えませんでしたね。非常に落ち着いた様子で〝そういうことがあるのかもしれない〟と思いました」
その後も様々なメディアから取材を受けた寺内機長は、一躍、時の人となった。
だが…寺内機長の周辺では、不穏な空気が渦巻き始める。
上司「突然すまないんだが、寺内くん、君には一度、身体検査を受けて欲しいんだ」
実は、この事件の4年前、羽田沖に航空機が墜落する事故があり、原因が機長の精神疾患とされていた。
このため、寺内機長も身体検査を受けることに。
一方、アメリカでは、『FAA』によって、あることが進められていた。 事件当時、管制塔のレーダーには、不審なものは映っていなかったと報告されていた。 その映像自体は録画されていなかったのだが、キャラハンは、レーダーに残っているデータから映像を復元。 すると…なんとそこには、得体の知れない何かが、機体の横にいたことを示されていたというのだ。
そして、事件から4ヶ月後の1987年3月。
キャラハンは、調査結果をアメリカ政府に報告。
その報告会議には、CIA、FBI、さらに当時のアメリカ大統領、レーガン直轄の科学研究チームも出席していたという。
そしてキャラハンが、核心に迫るレーダー映像を見せると…
キャラハン「CIAの職員が、『もう一度見せてくれ』と言ったので、テープを巻き戻して、もう一度見せました。」
こうして、キャラハンの報告は全て終わったのだが…CIA職員から、驚くべき言葉を聞くことに。
CIA職員「では、FAAからの報告を受けての、結論を申し上げます。この会議はなかったことにします」
そして、キャラハンたちが数ヶ月かけて調査した映像や報告書を、全て持ち去ったのだという。
CIAは『我々よりも優れた技術を持つものが地球にきたことを、アメリカ国民に教えたくない』と言ったという。
その一方、日本では…寺内機長には、地上勤務が言い渡されたという。 この結果を受け、彼は事件の事を口にしなくなり、報じられることもなくなった。
そこで今回、我々は、この事件に関して改めて調査を実施!
すると次々と驚くべき事実が明らかに!
当時アメリカ政府は、寺内機長が目撃したのは、未確認飛行物体ではなく木星と火星だと主張。
それを検証すべく、JAXAにも協力している天文ソフト開発会社の泉水さん協力のもと…高機能天文シミュレーションソフトウェアで当時の惑星の位置を調べてみることに。
機長の報告書によれば、南向きを飛行中に、未確認飛行物体の光りを左前方に確認したという。
確かに寺内機長が光る物体を目撃した方向に、火星と木星が位置していることが判明。
しかし、報告書通りに光が動いていたとすれば、惑星ではないことは明らか。
そこで我々は、当時の事を知っている人物がいないか徹底リサーチ!
すると…ある人物に辿り着いた!
杉江弘さん。
彼は、寺内機長と同じ航空会社の機長で、7歳年下の後輩。
なんと、この事件に関して、寺内機長から全てを一任されているというのだ。
杉江さん「寺内機長は安全運航を全うされましたし、想像でものをいう方ではない」
さらに、当時の副操縦士に関して聞いてみると…なんと杉江さんが良く知る後輩だった。
そこで我々はダメ元で、副操縦士の方連絡をとってみてほしいとお願いをしてみた。
すると、40年近く、一切のメディアに出演してこなかった副操縦士に連絡をしてもらえることに!
電話をかけるのは十数年ぶりというが、果たして電話は繋がるのか!?
なんと、ご本人が出られた!
改めて取材を申し込んだところ、残念ながら、音声のみの出演も了承を得ることはできなかった。
だが、長年苦楽を共にした信頼からなのか、杉江さんには、当時の様子を少し語ってくれた。
杉江さん「あの光りはみんなで見たって。だけど、寺内さんみたいなイラストまでは、自分は見てないと」
日本での調査は、これ以上の進展は叶わなかった。
しかし、我々は同時にアメリカでも調査を敢行。
すると…この事件のカギを握る、決定的証拠を発見!
それは、事件の調査を行なっていた、キャラハンたちが解析した、管制塔で記録されたレーダー映像。
この映像は、報告会の時に、CAIに没収されていたのだが…
実は、キャラハンは、万が一に備えて、コピーしていたというのだ。
そこには、機長たちの証言を裏付ける、驚愕の姿が映っていた!
画面中央が今回の貨物機。
そのすぐ横に丸い点があるのが分かる。
すると!丸い点が一瞬にして移動した事が記録されていたのだ!
この丸い点は、レーダー上で消えたり現れたりを繰り返していたと考えられるため、当時の管制官も気付かなかった可能性がある。
キャラハン「私が知る限りで、このような動きをする航空機はありません。これはUFOだと思います」
しかし事件当時、この映像が世に出ることは無かった。
寺内機長は地上勤務を命じられた3ヶ月後、パイロットに復帰。
そして、1999年に定年退職。
その後は夫人と2人、静かに暮らしているという。
今回、我々は杉江さん協力のもと、寺内機長が定年後に出席した、ある講演会の映像を入手。
そこには、彼の切実な想いが記録されていた。
「一番びっくりしたことを申し上げますとね、UFOなんて大したことない。パイロットがよく目撃しているんですけど、誰も言わないですよね。そういうこと(UFO目撃)が公に発表されるようになればすごいことがわかるかもしれない」
杉江さん「それまでも私も含めて、パイロットはUFOを見ることは多いんですよ。今回のアラスカの事件を受けてから一変してしまった。ですからパイロットが見ても、報告するのをやめようという雰囲気が一変に広がってしまって。それ今でも変わっていないです」
寺内機長は、この講演会の最後に、こんな言葉を残していた。
「一番びっくりしたのは人間です、人間の反応ですね。死ぬまでには何か残していきたいと思っています」