オンエア
日本中で話題をさらっている大人気マンガ「呪術廻戦」。
ある日、主人公の学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、人を襲う化物が出現。
その化物を倒すべく、主人公自らが呪術師となり闘う姿を描いた物語。
その影響で今、呪いが込められているモノ、呪物が注目を浴びている。
実際、呪物展が開かれると、若者を中心に1万人以上が訪れるなど、密かなブームとなっている。
だが、その一方で持ち主に災いをもたらすという、人に忌み嫌われる呪物を快く引き取っている人物がいる…はやせやすひろさん。
こちらが、都内某所にあるはやせさんの自宅。
この部屋に所狭しと並べられているものの殆どが、はやせさんの元に持ち込まれたいわくつきの呪物である。
彼はなぜこうしたものを数多く自宅に置いているのか?
はやせ「学生時代(私には)ずっと友達がいなくて、自分もいじめられた過去があったっていうのもあって、寂しかった時期があったので、自分とちょっと照らし合わせて、僕がもしかしたら呪物をかわいがってるっていうのは何か当時の自分の頭を撫でてあげるじゃないですけれども、大丈夫だよといって家に来なっていうのがきっかけ。」
学生時代の辛い体験から、これらの品々にシンパシーを感じたはやせさんは、いつしか、忌み嫌った持ち主の代わりに、自分がかわいがってあげたいと思うようになったのだという。
以来…
はやせ「賛同者たちが色々僕に物を集めてというか、送ってくるになったっていうのが一番のきっかけですかね。」
今宵、そんなはやせさんが愛情を注ぐ100品以上の物の中から、特にいわくつきの呪物を公開します。
今から3年前、東京・青梅市の骨董品店から、はやせさんにあるものを引き取って欲しいという依頼があった。
あるものとは、布にくるまれた日本人形だった。
布を被せて目が見ないようにしないと怖いので布にくるんでいるという。
この日本人形は、江戸時代からこの地に続く家の家主から、何かが取り憑いているため 引き取って欲しいと言われ、先代だった店主の父が譲り受けたものだという。
家主の男性が語った話によると…彼の家は先祖代々、女性が強い家柄だったという。
祖母は、躾に厳しい人だった。
ある日、祖母の部屋から話し声が聞こえてきた。
普段は厳しい祖母が娘と遊んでくれていると思い、その時には特に気にすることはなかった。
しかし、数日後…夜中にトイレに行こうとすると、また祖母の部屋から話し声が…娘は横で寝ていたはず。
だとすれば祖母は誰と話しているのか?
なんと、祖母が話していた相手は…日本人形だった。
男性は、妻に祖母がボケ始めたのではないかと相談したものの、妻は寝ぼけてたんじゃないかと取り合わなかった。
そんな中、さらに不可解なことが…祖母の部屋から娘の悲鳴が聞こえ、男性が向かうと…娘が人形に引っ掻かれたという! 娘の頬には確かに、爪で引っ掻かれたような切り傷があった。
祖母は、その後も、人間の子供を可愛がるように人形と話していたという。
それからしばらくして、祖母は亡くなった。
「最後は人形に話かけたりしてたし、少しぼけちゃってたのかな…」
そう話していると…「やめて」という声が祖母の部屋から聞こえて来た。
もしかして、祖母の悪口を言ったから人形が怒ったのではないか…そう感じた。
その後も…祖母の部屋から歌声が聞こえてきたという。
そんな不可解な出来事が重なったため、人形を家に置いておくのが怖くなった男性は、骨董品店の先代の店主に引き取りを頼んだのだという。
しかし…女性が先代から骨董品店を引き継いで、しばらくしてのこと…「遊ぼう?」と、度々、人形が話しかけてくるようになったのだという。
人形の目を見てしまうと取りつかれたような状態になり…人形をかわいいと感じるという。
怖くなった店主が、はやせさんに引き取ってもらえないか、依頼してきたのだという。
はやせさんに、その時の状況を伺いました。
「現場でも顔を見ましたけれども、やっぱり(目を)閉じておいてほしいって言われたんで閉じて、ただ家に持ち帰って家でかわいがるとなると、やっぱり顔を見たくなるので、顔は出したまま家には置いてかわいがってはいますね。人形って特別で本当、大昔でいうと人形とかって借金してでも買えとかって言われた時代もあったぐらいかわいがられたものですし、だから人形が起こすスキンシップというか、そういう怪異とかって愛された過去があったんじゃないかなと僕は思いました。だから、念がこもっているというのは、ずっとかわいがられていた過去があり、それが表に出ちゃったから怖がられて、ちょっと恐ろしいからあっちへって言われて僕のところに来ていると思うんで、だから最初に会った時よりかわいがってあげようというのは常に思いながら、(元の持ち主より愛情を)更新したいなと思います」
不思議な力を持つという日本人形。
それは人形の愛されたいという想いが表に現れたものなのか?
あなたはどう思いますか?
今から15年ほど前…骨董品を集めることが趣味だったという男性の父。 その日も立ち寄った骨董品店で見つけたある物を衝動買いしてきたという。 それは“あるもの”が描かれた掛け軸だった。
家族の反対を押し切り、父はその絵を床の間に飾った。
すると、不可解なことが起こり始める。
母が近所に買い物に出かけようとした時のこと…玄関に大量の髪の毛が落ちていた。
その後も、大量の髪の毛が落ちていることがたびたびあったという。
さらに、家族全員が家の中に見知らぬ女性の気配を感じるようになったという。 そして…線香などないはずの居間に、はっきりと線香の匂いが漂ってきた。 漂う線香の香り、それは…父が購入した掛け軸に描かれていた。
家に異変を感じるようになったのは、掛け軸の絵を飾ってから。 恐ろしくなった男性は手放すように父を説得。 とある骨董品店を経て、はやせさんが引き取ることになったのだという。
スタッフ「引き取った当初は何か不思議なことはありました?」
はやせさん「来た当初、正直線香の匂いでいうと線香は日常的に立てているので、掛け軸の線香の匂いかはわからなかった。ただ髪の毛の方はきちっとあって、家から出ようとしてふっと出たら、玄関の前に長い髪の毛の束があったんですよ」
それは、はやせさんの奥さんの髪とは、色や長さが明らかに異なっていた。
しかもマンションの廊下は、毎朝、清掃が行われているはず。
ところが…その後も、偶然で片付けるには不自然なほど、長い髪の毛が頻繁に落ちているのだという。