オンエア
こちらは、今年4月、中国・広東省の高層マンションの一室を捉えた映像。
実は今年、中国は何度も暴風雨に襲われている。
広東省では、4月に最大レベルの暴風雨警報が発令され、10万人以上が避難する事態に。
日本でも毎年、大きな問題として取り上げられる『異常気象』。
特に夏になると、様々な現象が発生し、大きな被害をもたらす。
そこで、決して他人事ではない!衝撃的な真夏の異常気象の数々をご覧頂こう。
今から7年前の8月、カナダ・ケベック州。
人が家の中に入り、ドアを閉めたその直後!
庭の大木に落雷が!
家に入るのが少しでも遅ければ…考えるだけで寒気がする。
今年、中国・遼寧省(りょうねいしょう)のとある駅前。
傘をさした二人組に、雷直撃!!
二人とも命に別状はなかったものの、撃たれた瞬間の記憶はないという。
カリブ海のリゾート地、プエルトリコ。
今年、海水浴場で突然の雷雨が。
そんな中、3人の子供が砂浜に佇んでいる。
すると、次の瞬間!
3人に落雷し、その場で卒倒。
幸い、3人とも一命は取り留めたという。
雷が多発するのは、夏。
しかし、それは一体なぜなのか?
夏の直射日光で熱せられた湿った空気が上昇気流となり、上空で冷やされ、水滴や氷の粒ができる事で積乱雲となる。
その中で氷の粒がぶつかり合うことで静電気が発生し、それが溜まると放電される電気が雷である。
とはいえ、落雷を受ける事なんて滅多にないでしょ…と思った、そこのあなた!
近年、日本でも、特に都市部での雷の発生頻度が増加。
関東地方で昨年7月、6時間に1万1500回、つまり およそ2秒に1回の割合で雷が落ちるのが観測された日があった。
宮崎県では今年、サッカーグラウンドに落雷。
18人が救急搬送され、内、二人が意識不明になるなど、落雷に遭う可能性は誰にでも起こりうるのだ!
雷鳴が聞こえた際は、十分、注意が必要である。
建物の中ににいても、注意が必要だ。
家に落雷すると、窓や壁を伝った電気が人体に飛んで、被害を及ぼす恐れがあるので、壁から離れるべきである。
周囲に建物がない場合、電気が飛んできたり、地面から感電したりする恐れがあるが、対応策はあるのか?
問題「雷が鳴っている時、ある格好をすると自身に落雷するリスクが低くなるが、その格好とは?」
正解「ウサギ跳びの姿勢」
ポイント. 鼓膜が破れる可能性があるので、耳を塞ぐ。
ポイント. 雷は高いところに落ちるため、なるべく低くする。
ポイント. 地面から感電する可能性があるため、つま先立ちで設置面積を減らす。
今から2年前、スペイン・カタルーニャ州。
頭を抑えながら走る人たち。
この時、車の中で撮影された映像を見ると…フロントガラスが粉砕されている!
その犯人は、雹!
しかも、大きいものは、なんと約10センチ!
専門家によると、その時速は140キロ以上になるという。
プロ野球の投手の平均的な直球と同じくらいの速度になるのだ。
こちらは今年、中国・江西省を襲った雹。その大きさは、拳の3分の1ほど。
それが住宅の瓦を打ち砕き、屋外の人々にも容赦無く降り注ぐ。
中には頭部に直撃を受け、負傷する人も。
さらに、こんな危険も!
こちらに突っ込んでくる三輪車。
よく見ると、人が乗っていない。
実は現地では、雹が三輪車に直撃した事で、電気系統に異常が起き、勝手に動き出してしまったと言われている。
幸い、怪我人は出なかったものの、こんな危険にも注意が必要だ。
実は、雹は夏から秋にかけて降る事が多いのだが、氷の塊である雹がなぜ暑い夏に降るのか?
積乱雲の中で、氷同士がぶつかり合うと、結合する場合がある。
これを繰り返し、氷がどんどん大きくなっていき、上昇気流でも支えきれなくなるほど重くなり、地面に落ちるのが雹である。
昨年、東京の真ん中・港区六本木でも、この現象が起き、多くの人が逃げ回った。
とはいえ、日本では、大きな雹は降らないでしょ…と思った、そこのあなた!
2年前の埼玉県では、強風と共にゴルフボール大の雹が降り、窓ガラスが割れるなど、被害が続出!
さらに!今から107年前、同じく埼玉県で、誰もが驚愕した巨大な雹が観測されていた!
問題「1917年(大正6)に降った巨大雹の大きさは?」
正解「直径29.6cm、重さ3.4kg」
今から2年前、アメリカ・カンザス州にある、小学校の防犯カメラ映像。
強風が吹き荒れているのが分かるが、次の瞬間!
奥で車が吹き飛び、カメラの前にも様々なものが吹き飛んでいく。
この時、学校を襲ってきたのは、竜巻!
小学校の窓ガラスを割り、室内もメチャクチャに。
人がいなかった事が、不幸中の幸いだった。
今年、アメリカ・ネブラスカ州で竜巻が発生。
建物が一瞬にして、跡形もなく吹き飛ばされてしまった。
こちらは今から5年前、中国・開原市(かいげんし)の街中で発生した竜巻。
逃げ遅れ、車内で過ぎ去るのを待っていたが、車は吹き飛ばされ、横転。
幸い、命に別状はなかった。
とはいえ、日本では竜巻なんて頻繁に起こらないでしょ…と思った、そこのあなた!
日本でも、その被害は続出しているのだ!
実は、竜巻も非常に発達した積乱雲によって発生する。
積乱雲の中には下降気流も存在し、理由は解明されていないが、雲の下が渦を巻くことがある。
この渦が地上に伸びていくと、地上でも渦を巻く気流が発生。
すると今度は、地上に出来た渦が、積乱雲への上昇気流で引き伸ばされる。
それが竜巻となるのだ。
こちらは、今から2年前の福島県二本松市。
突然、目の前の駐車場で竜巻が発生。
車、そしてアパートの屋根も吹き飛ばしたのだ!
さらに、今から12年前、茨城県つくば市では、巨大な竜巻が発生。
破壊された建物によって、竜巻の通り道がはっきりと分かる。
死者1名を出すなど、甚大な被害をもたらした。
実は、竜巻のみならず、先に紹介した雷・雹も、近年、日本の都市部では特に増加傾向にある。
その理由は…『ヒートアイランド現象』。
高層ビルの密集による、風通しの悪さや、地面がアスファルトになり、車の排熱などで熱せられることで都市部の気温が高くなる現象の事。
これにより、地表の暖かい空気が上空で冷やされて形成される積乱雲が出来やすくなる。
つまり、積乱雲によって発生する、『雷』『雹』『竜巻』が増加しているのだ!
真夏に発生する異常気象。
その恐怖に備えておくことが大事である。