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未確認異常現象! UAP

近年、アメリカの公聴会で議員や科学者から発せられるようになった言葉、UAP(ユーエーピー)未確認空中現象。 空想の世界の産物と思われがちな、これまでのUFOのイメージを払拭し、より科学的な目線で捉えるべきとの考えのもと、国防総省が公式に使い始めた言葉だ。 しかし一昨年12月、空中だけでなく、宇宙空間などその他のエリアで起こった現象にまで対象を広げたため、国防総省は名称を再び変更、『アンアイデンティファイド・アノマラス・フェノミナ』日本語で『未確認異常現象』とした。 アメリカが国家を上げて注目する、UAPの最新事案を見ていこう。

今年1月、イラクにある米軍合同作戦基地。 その内部を監視する暗視カメラの映像があるジャーナリストによってリークされた。 軍の外には出るはずのない映像、それがこれだ!
画面中央右側に、1体の未確認飛行物体が浮遊している! 拡大して見てみると…物体の下から伸びる、足のようなモノ。 その姿は まるでロボットのようなフォルムをしている。
撮影されたのは夜、浮遊する物体は音もなく通過したようで、兵士たちはその存在に全く気づいていない。 一体これは、なんなのか?

今回 我々は、かつてこの基地に駐屯していたという、元海兵隊員のマイケルさんに話を伺うことができた。 マイケルさんによると、この映像は駐屯していた兵士たちの間でも、未知の物体として広く認識されていたという。 しかしなぜ、管制官たちはすぐに排除しなかったのか?
マイケル「確かに基地周辺の上空を浮遊していたのですから、深刻に受け止める必要はあります。ただ、脅威を与えるようには見えず、その意図もわからなかったのでやり過ごしたそうです。今思えば、それが正しい判断だったと思います」
この未確認飛行物体は、施設上空を通り抜けると、やがて見えなくなったという。
映像が公開されてから8日後、国防総省は機密情報であることを理由に、この件についてはコメントしないと発表。 未だにその正体は、解明されていない。

中国・山東省にある七星天文台。 ここで星空を観測するために設置された無人のカメラが、ナゾの現象を捉えた。
深夜2時、画面左側から、丘に向かって降下していく黒い影のような物体。 四川省天文科学普及学会の副会長はこの映像について、流れ星や大気現象、また航空機などの人工物ではないという。 さらにその物体は、ある高度まで上昇すると突然進路を変え、降下している。 この軌道は隕石としてはありえず、その可能性も否定できるという。

そして4日後の午前5時。 同じ場所で…今度は円を描くような放物線が現れた!
これらの映像について、一時、鳥やコウモリの群れなのではという声も上がったが、専門家によれば、撮影したカメラではリアルなスピードでしか被写体を撮ることができないという。 調査の結果判明した時速は約600km。 鳥やコウモリの群れという説も否定された。

そしてその翌日、さらに驚くべき映像が撮影される。 夜空を駆ける不思議な光。
わずか6日の間に撮影されたこれらの映像、中国では「映像に編集が加えられた可能性は低く、現時点ではUFOと見なすことができる」として、大々的に報じられた。 これこそ、未確認異常現象UAPなのだ。