11月11日 オンエア
娘がいないのにDNA検査で娘がいると診断された女性
 
photo

今年1月、アメリカ・フロリダに住むモーリー・シナートさんは、遺伝病など自身の今後の健康リスクを知りたいと、DNA検査を受けた。
ほんの軽い気持ちで受けた検査。 だが、それはミステリアスな結果と、アンビリバボーな出会いを彼女にもたらすこととなる。

photo

3週間後、検査会社から結果が届いた。 DNA検査では、遺伝子情報から癌や生活習慣病などの疾病リスクがわかる。 加えて、自分の先祖の情報や同じ検査を受けた近親者なども知ることができる。
それは驚愕の結果だった。 そこに書かれていたのは、「近親者:イザベル」という見知らぬ女性の名前。 さらに、「あなたはこの人物とDNAの49.96%を共有しています。彼女はあなたの娘だと思われます。」と書かれていたのである。

子供は両親それぞれの遺伝子を受け継ぐため、一般的にDNA検査では、およそ50%を共有していれば、親子関係が認められる。 モーリーは結婚しているが夫スティーブンとの間に子供はいない。
「出産経験のない私に娘なんているはずがないんです。」
存在するはずのない娘の出現、このミステリーの真相は!?

photo

DNA検査で「娘」とされたイザベルという人物にモーリーは連絡を取ってみることにした。
実は、モーリーは生まれてすぐに韓国からアメリカの養父母のもとに養子としてやってきていた。 この自身の境遇を伝え、イザベルという人物に何か接点がないか聞いてみたのだ。 すると、間もなく返事がきた。

photo

DNA検査で娘とされたイザベルは、モーリーの住むフロリダから1600km以上離れたペンシルベニア州フィラデルフィア郊外に住む、11歳の少女。
イザベルの母の名は、エミリー。 エミリーは結婚後、2009年にイザベルを出産。 その後 離婚し、今はシングルマザーになっているという。

photo

今から2年前の8月…イザベルがテレビCMでDNA検査のことを知り、受けてみたいと言い出した。 そこで 検査を受けてみることに。 3週間後、検査の結果が出たが、特にかかるリスクが高い病気もなく、その後は気にも留めていなかった。

photo

その1年半後の今年3月、一通のメールが届いた。 それはモーリーが送ったあのメールだった。
「あなたと私には何か繋がりがあるのでしょうか? 私は1985年に韓国で生まれ養子に出されました」
そのメールを見てイザベルはすぐさま返信した。 このあと、思いがけない結びつきが明らかに!

photo

モーリーからのメールに、イザベルの返信は…「私のママも1985年に韓国で生まれ養子となりました。ママの誕生日は3月29日です。」と言うものだった!
モーリーと同じ誕生日だった。 これが意味することは…そう、イザベルの母エミリーは、一卵性双生児の姉妹だったのだ!

photo

35年間お互いの存在すら知らなかった二人。 DNA検査が双子の姉妹を引き合わせたのだ。
これをきっかけに2人は頻繁に連絡を取るようになり、幼い頃からの写真を交換しあった。 すると驚くべきことに…さすが双子だけあって幼い頃のペット、各年代での髪型、さらにはドレスなど好きなものの共通点が数多くあった。

photo

互いの存在を知った当初、2人は あることを決めていた。 それは 現在の「動く姿」は、再開できる日まで楽しみとしてとっておくということ。 そのため、現在の動画などは送らず、またテレビ電話もしないようにしていた。 36歳の誕生日に会おう!と約束。
そして…笑顔と涙の再会を果たした。

二人は失われた時間を取り戻すかのように、今も頻繁に連絡を取り合っている。 そんな二人の中での流行りは双子コーデ。 これまで36年できなかったことを二人だけの楽しみとして大事にしている。
定期的に互いの家を訪ね、家族ぐるみの付き合いを重ねていく中で、モーリーにとってイザベルは本当の娘のような存在になったという。 二人の夢は、近い将来、イザベルをつれて韓国を一緒に旅行することだという。 互いのルーツを肌で感じるために…。