『舞い降りた奇跡的な偶然!?』
恋、それは ちょっとした偶然からはじまることが多い。
しかし、些細な出会いをきっかけに生まれた恋に、奇跡的な偶然の一致が重なると、それは一気に運命の恋へと変わっていく。
昨年2月、アメリカ・ルイジアナ州で結婚式を挙げたマットさんとクリスティさん。
今から4年前の夏。
その日、クリスティはランチタイムでごった返すファストフード店を訪れていた。
彼女は大学卒業後、就職を機にルイジアナから単身、大都会ニューヨークに引っ越してきたばかり。
普段は弁当を持参しているため、外で食べる機会は少なく、入るのは初めての店だった。
実はこのお店、野菜を組み合わせ、自分好みのサラダを作れるのが売り。
注文の仕方が分からず、困っているクリスティに後ろに並んでいた男性が注文の仕方を教えてくれた。
その男性がマットだった。
ここまでは、運命的でもなんでもなく、誰にでも起こりうることかもしれない。
しかし…その後、マットも自分の注文を済ませたのだが…偶然、空いていたその席は、先ほど注文を手助けした女性の真向かい。
偶然にも、再び話す機会ができた2人。
しかし…互いに好印象だったものの、2人とも奥手で会話が弾まない。
それゆえ、なかなか壁を崩せない。
だが、【あるもの】が、2人の間の空気を一変させた!
その【あるもの】を、今も大切に保管しているという彼ら。
あのとき、2人を笑顔に変えた【あるもの】、それはペットボトル。
見る限りは 普通のボトルだが…よ~く見て見ると…『Share a Diet Coke with Matt』、「『マット』とダイエットコークをシェアしよう」というメッセージが書かれている!
このペットボトルは、もちろん市販のもの。
ラベルに様々な名前が印字されたネームボトル。
日本でも行われていた飲料メーカーのキャンペーンだ。
アメリカではそのバリエーションは1000種類以上!
単純に言えば、マットの名前を引き当てる確率は、1000分の1。
だが、お店に全バリエーションの名前があったわけではなく、それをクリスティさんが手にしたのは偶然。
さらに、後ろにいてたまたま助けてくれた人の名前がマット。
その人が目の前に座る確率ともなれば、もはや天文学的数字。
ちょっとしたきっかけで知り合った2人に、奇跡的な確率で舞い降りた 運命のメッセージ。
出会いから3年後、2人はめでたくゴールイン。
この時、彼らは引き出物として、あのときのペットボトルを模して作ったカップを配った。
ラベルのメッセージに後押しされて結ばれた、マットさんとクリスティさん。
これからも2人は仲良く人生をシェアしていくことだろう。
『初恋相手と知らず奇跡の再会』
こちらは、イギリスで暮らすハイディ・パーカーさん。
2年前に結婚した彼女にもある運命的な出会いがあった。
今から8年前、当時 大学3年生だったハイディは、大学近くのマンションから寮に移り住んだ。
2ヶ月後、彼女のパソコンに見知らぬ人から一通のメッセージが…送り主は、ハイディが退去した部屋に住む男子学生だった。
ハイディ宛の郵便物が部屋に届いているという。
転送しようにも住所がわからなかったため、名前を頼りにSNSで連絡をくれたのだ。
そして、部屋に備え付けてある乾燥機の使い方についての質問も添えられていた。
そこでハイディは、エドの部屋を訪ね、乾燥機のフタの閉め方を直接レクチャーした。
すると…なんと互いに一目惚れ。
この出会いをきっかけに交際がスタートした。
出会いから4年。
愛を育んだ2人は、ついに婚約。
そこでお互いの家族を招き、食事会を開くことに。
両家の両親も、それぞれのフィアンセをとても気に入り、食事会は和気藹々と進んでいった。
その食事会の時に、クリスティの母が彼女の初恋の男の子も『エド』という名前だったと言い出した。
エドというのは、エドワード、エドウィン、エドガー、エドモンドなどを省略した呼び方。
日本で、カズヨシ、カズユキ、カズヒコなどをカズと呼ぶようなものだ。
イギリスでは、男子のニックネームベスト5に入るほど、ありふれた略称だった。
食事会から2週間後。
母からハイディの子供の頃の写真が送られて来た。
中には、家族でトルコに旅行した時に出会った、エドという名の初恋相手との写真もあった。
すると…その写真を見たエドが、慌てて自分のアルバムを持って来た。
そう、彼女の初恋相手は、同じ時に偶然トルコに旅行に来ていた、エドその人だったのだ!
髪の色が違うのは、成長過程で変わったため。
幼少期は金髪でも、大人になると茶色くなるのは、よくあることだという。
つまり運命の出会いは4年前ではなく、17年前のことだったのだ!
その事実は、2人の愛をさらに深め、めでたくゴールイン!
まさに、赤い糸がそうさせたとしか思えない、最高にハッピーな運命の再開だった!