東野幸治

Q. 今大会の開催を、最初にお聞きになったとき、どんなふうに思われましたか?

まず率直に思ったのは、「イヤな大会が始まったな」と思う芸人がたくさんいるやろうなと(笑)。これまでずっと、“『M-1(グランプリ)』優勝”を目標に頑張ってきて、でも残念ながら優勝できずに15年が過ぎてしまった、という漫才師は世の中にたくさんいるわけですけど、ほとんどの皆さんが、自分なりに気持ちに整理をつけて、『M-1』を卒業されてると思うんですね。「これからはゆっくり自分たちのペースで漫才ができるな」とか、きっとそんなふうに考えてたと思うんですよ。そんな人たちにとって、こういう賞レースが新しく始まるっていうのは、きっとイヤなニュースなんやろなぁ、と(笑)。

Q. 東野さんとしては、どんな漫才師の方々に挑戦してほしい?

だから、決して“イヤな大会”とは思わないでいただきたいんですよね。過去に『M-1』で思うような結果を残せなかった人とか、「こんなはずじゃなかった」と思って今もくすぶってるような人がいたら、この大会を“利用”してもらいたいんです。若い頃に一生懸命やっていたような、キラキラした漫才を、ぜひもう一度見せていただけたら、うれしいですね。「俺たち、ずっとキラキラしてるわ!」って言われたら、それはもう謝るしかないんですけど(笑)。

Q. 結成16年以上の漫才師の方々へ、東野さんからエールをお贈りください。

実を言うと、僕は今までずっと、大掛かりなお笑いの賞レースには絶対に関わらないようにしようと決めてたんです。芸人の人生を左右するような場所には立ったらあかん、というのを座右の銘にしてたんで(笑)。でも今回、大会の主旨も含めてきちんと考えた上で、司会を務めさせていただくことになりました。ですから、これから出場を考えている漫才師の皆さんに一番言いたいのは、「とにかく邪魔はしないから、安心してください」と(笑)。生放送当日も、皆さんのネタの邪魔にならないように、ただただ台本通り、進行に徹するつもりなので。なんなら僕のこと、フジテレビのアナウンサーやと思ってもらって大丈夫です(笑)。もしスベる人がおっても、僕は気付かないふりしますし(笑)。「今、スベってたんとちゃう?」とか、口が裂けても言いませんから(笑)。

Q. では最後に、今大会を楽しみにしているお笑いファンの方々に向けて、メッセージを お願いします。

フジテレビにも演芸の番組はたくさんありますけど、今回は普通のネタ番組ではなく、いろんな人たちの、いろんな想いが詰まった、熱い番組になると思います。とはいえ、見てくださる人には、とにかく楽しんでいただきたいなと。「誰が優勝するんだ?」とか、みんなでワイワイ言いながら見られるような、楽しい番組にしたいですね。

宮司愛海(フジテレビアナウンサー)

ベスト32から勝ち上がりをすべて拝見しました。
6分の持ち時間を存分に使った珠玉のネタの数々で、"たった一組の優勝者"になるため戦う緊張感はありつつも、それを観る側に感じさせない確固たる実力に感服しきりでした。なにより、賞レースとはいえ皆さんが作り出す空気感がどこかあたたかく、互いへのリスペクトに満ちていることに心から感動しました。贅沢な空間に身を置くことができる幸せを噛み締め、人生を賭けてこの大会に挑むみなさんの想いを余すことなくお伝えできるよう、ささやかながらも全力を尽くしたいと思っております。

小室瑛莉子(フジテレビアナウンサー)

初めて『THE SECOND』のリポーターのお話をいただいた時、自分がこんなに大きなお笑いの賞レースに携われるなんて…!と大喜びしたと共に、ベテランの漫才師さんたちがしのぎを削る現場をリポートすることに大きな責任を感じました。
先日行われた「開幕戦ノックアウトステージ32→16」では、誰が勝ち残ってもおかしくない戦いの連続で、終始緊張感と笑いに包まれていました。
グランプリファイナルでは、この芸人さんたちが織り成す最高のステージを、臨場感を、余すことなくお伝えできるよう頑張ります!よろしくお願いいたします!