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第43回(2002.02.08)
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栗本真由美

私、テレビシリーズ『ストレイシープ ポーのちっちゃな大冒険』に参加しました、(株)グループ・タック CG部 栗本真由美と申します。

デジタル撮影とそのための素材づくりに励みました。最初に驚いた事といえば、素材づくりの際、ポーやメリーの毛の輪郭はぼかしましょう、というお約束でした。アニメというのは、ぱらぱらマンガのように何枚もの絵が必要で、背景と合成するためには、キャラクター以外の部分が不必要になります。それをデジタル上で簡単に除去するためには、単純な情報でなければパソコンが判断してくれないのです。

紙に描かれた可愛いポーはその愛らしさからは想像もつかないほどの無理難題を突き付けてきました。そう、ポーの絵はどこかの芸術とあいまみえるほどの情報を沢山、詰めていたのです。そして、主人公ゆえに枚数も莫大でした。

しかし、むーっと悩む間もなく行動に移してみるとどうでしょう!一枚、一枚、ポーを加工してゆく内に、のめりこんで、はまって、そりゃあもうやめられない!無理難題が何だあ!だあ!・・・とそんな勢いで、素材づくりを完成させていきました。撮影はそんな状況下、時間のない中どこまで頑張れるかというところでした。クオリティの高い背景、動画が上がってくる度に、クオリティの高い撮影をしたいと望んでそれを実行してきたつもりでしたが、毎話、毎話こなしても、まだなにかやれたんじゃないか、もっとよくなったんじゃないかと、不安はありました。

制作期間が終わった今となってみれば『ストレイシ−プ』が、みなさんの心に残る作品になってくれていることを、願うばかりです。そしていつの日かまた、ポーに会える日を楽しみにしています。
ありがとうございました。




次回は「ポーのちっちゃな大冒険」シリーズのアニメーションプロデューサー、(株)グループ・タックの川人憲治郎さんです。お楽しみに。


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