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第19回(2001.02.08)
まえのひと >>

石丸だいこ

皆様こんにちは。
「ポーのオアシス」にて、アジャーパという役をやらせていただいております、石丸だいこです。
今回、石川浩司サンよりたすきを渡された当初のもくろみ。
現在、2月18日〜25日にシアタートラムにて上演します「あいだの島」という芝居の稽古に入っているのですが、共演するマレーシアの方々に「ポー」のビデオを観てもらい、その感想をレポートする...てな、他力本願かつナイスなアイデアを持っておったのです。
が、しかし、連日の稽古稽古で時間の余裕がなく、そのもくろみは、もろくも三軒茶屋の夜空に泡となって消えてしまったのでした。
おしまい。
と、終わるわけにも行きますまい。
っちゅうことで思い出話をしますです。

はじめ、野村さんからお誘いのお電話をいただいたのですが、その頃住んでいたアパートというのが、とりこわし間近のボロアパートで、となりの声がつつ抜け、おまけにとなりの住人があらくれ者で、時々「うるさい!!ぶっ殺すぞ!!」などと叫ばれる方でした。お電話をいただいたのが確か午前1時近く。
「ちょっとどんな感じか聞きたいから、セリフ言ってみて」と野村さん。
シーンと静まりかえるアパートの中「オイラこの壺の精アジャーパ」という私の声が・・・。それも幾度も。野村さんには悟られまいと無邪気を装っておりましたが、内心、いつとなりのあらくれ者がどなり出すか、びくびくしていたのでした。
そして。
まぁ、ぶっ殺されることもなく、無事アジャーパの声を担当することも決まり、録音の日をむかえました。何せ初めての体験。ドキドキしながらのスタジオ入り。しかも大好きな原マスミさんと一緒であります。ただでさえ舞台役者で声がデカくなりがちな私なのに、オドオド感で余計にうわずりデカ声になっちまいます。そんな私を「ドウドウ」といさめてくれた、野村さん、原さん、ありがとうございました。後、非常に問題となったのが名古屋弁のイントネーション。とにかくなまっちまうのです。何度も正しいイントネーションを教えていただくのですが、くり返し口に出せば出す程こんがらがって、名古屋弁でもないこの世のどこにもないなまりぐあいになって行くのでした。何よりこの事が1番の思い出。のくせに、どのセリフかはすっかり忘れてしまいました。本当にお手数おかけしてスマヌ。

最後に野村さんへ。
生まれた時から今のまんまの姿だった気がする野村さん。何よりあなた自身がおもしろい。あっ、もちろん良い意味です。
というわけで、お次はGさんこと「たま」の滝本晃司さんです。さぞかし、心くすぐるステキなエピソードを送り届けてくれることでしょう。フフッ。
ではGさん、よろしくねぇ。

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