PARA☆DO! 〜その先の自分(ヒーロー)へ〜

毎週水曜 よる10時54分 放送

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2019年2月

2月27日(水)

小山田雅人選手

(プロゴルファー)

娘の記憶に残りたい

小山田雅人選手(プロゴルファー)

プロゴルファー小山田雅人選手

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小気味よい音と共にドライバーから放たれるボール。その距離、およそ250ヤード。
プロゴルファー小山田雅人選手の右手は義手だ。

2歳の時、不慮の事故で右手をなくした。
不便に感じたことはなく、ジュニアサッカーで国体の県代表。中学時代は野球部の投手で県大会準優勝。

本格的にゴルフを始めたのは19歳の時。レッスンを受け、コース競技のクラブ選手権に出場し、次々と優勝を飾った。

試練が訪れた時期は05年。娘が生まれた年に脳腫瘍が見つかった。
「娘の記憶に残りたい」。病を乗り越え、プロ転向を決意し、14年にプロゴルファーとなった。

世界障がい者ゴルフ選手権では部門別で14年、16年に優勝。「ゴルフがなかったら自分はダメになっていたかもしれない」。
日本のシニアプロツアーデビュー、そしてゴルフがパラリンピック正式競技に認められるその日まで、ティーグラウンドに立ち続ける。

小山田雅人選手(プロゴルファー)

右手は義手

小山田雅人選手(プロゴルファー)

左手だけで打ち抜く力強いショット

こやまだ・まさと 1967年5月24日生まれ 51歳 栃木県出身 富士産業所属
2歳の時に不慮の事故で右前腕切断
14年 PGAティーチングプロB級会員
14年、16年世界障がい者ゴルフ選手権部門別優勝

2月20日(水)

浦上秀樹さん

(筆文字アーティスト)

口で描く心の文字

浦上秀樹さん(筆文字アーティスト)

筆文字アーティストの浦上秀樹さん

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浦上秀樹さんは21歳の時、筋肉が徐々に衰えていく進行性の難病「遠位型(えんいがた)ミオパチー」を発症した。現在は動かなくなった手の代わりに、口に筆をくわえて創作文字を描く「こころMoji」(※)の作品を生み出している。

何か出来ることはないかと探し続け、37歳の時に「こころMoji」と出合った。難病を発症してから15年以上経っていた。

口に筆をくわえて描かれる文字は、まさに芸術。
個展では1文字1文字に思いを込めた作品が並ぶ。訪れた人の中には涙を流す人もいた。

座右の銘は「諦めないことが、自分にしかできないものを作る」。
これからも多くの人の心に響く文字を描き続ける。

※「こころMoji」とは
漢字本来の持つ意味とは別に、自らの心を投影する言葉をひらがなにして漢字の中に入れ、
字にもう1つの意味を持たせたアート作品。

浦上秀樹さん(筆文字アーティスト)

口に筆をくわえて巧みに文字を描く

浦上秀樹さん(筆文字アーティスト)

スマホやパソコンも棒1本で操作

うらかみ・ひでき 1973年2月9日生まれ 46歳 埼玉県出身
21歳の時、進行性の難病「遠位型ミオパチー」を発症。
体の感覚や動かしたいと思う意思はあるものの、腕や足など筋肉を必要とする部分をほとんど動かせない状態に。
37歳で、ひらがなを組み合わせて漢字を描く「こころMoji」を書き始める。全国各地で個展を開催。

2月13日(水)

佐々木ゆみさん

(東京都障害者スポーツ協会)

1人でも多くパラリンピックへ!

佐々木ゆみさん(東京都障害者スポーツ協会)

選手発掘プログラムに携わる
佐々木ゆみさん

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東京にゆかりのある障がい者アスリートを発掘するため、15年に始まった「東京都パラリンピック選手発掘プログラム※」。
今回はプログラムに携わる東京都障害者スポーツ協会の佐々木ゆみさんが登場する。

佐々木さんによると「発掘プログラムは“出合いの場”」。プログラムでは、パラリンピック競技に挑戦したいと思っている障がい者に、さまざまな競技との出合いをサポートする。競技と出合った人はアスリートとして成長し、これまで10人以上が日本代表として活躍している。

「この仕事は、0が1になる瞬間を見ることができる素晴らしい仕事。まだまだ可能性に満ちあふれている選手はいるはず」
アスリート発掘の可能性がある限り、プログラムを続けていく。

パラリンピックを目指す障がい者が、1人でも多く夢をつかむために。
佐々木さんの活動が未来のパラアスリートを支える。

※東京都パラリンピック選手発掘プログラム
東京都に在住・在学・在職の小学5年生~59歳が対象
東京ゆかりの障がい者がパラリンピックに出場できるよう、パラ競技の出合いをサポート

佐々木ゆみさん(東京都障害者スポーツ協会)

パラ競技との出合いをサポート

佐々木ゆみさん(東京都障害者スポーツ協会)

自ら車いすに乗ってレクチャー

1973年12月2日生まれ 45歳 福岡県出身
現在、東京都障害者スポーツ協会事業推進部 競技力向上課 競技力向上係 係長
15年に始まった「東京都パラリンピック選手発掘プログラム」に携わる

2月6日(水)

吉越奏詞選手

(馬術)

大好きな馬と一緒に勝つ

吉越奏詞選手(馬術)

パラ馬術界のホープ吉越選手

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技の正確さや演技の美しさを競う馬術の
吉越奏詞選手が登場。
18歳ながら、18年世界選手権は個人8位、フリースタイル種目で6位に入賞した期待の星だ。

00年、先天性の脳性まひで右手と両足が不自由となって医師からは「歩けないかもしれない」と言われた。
生後半年で母に連れられて来たリハビリテーションで馬と出会った。
乗馬体験や馬とのふれあいを通じて、精神機能と運動機能を向上させるホースセラピーに取り組んだ。幼い頃は右半身を動かす事も困難だったが、次第に回復して歩けるようになった。

20年東京パラリンピックが決まり、「正確さ」と「美しさ」を競う「馬場馬術」が
あることを知って競技を始めた。

目標は日本人初の金メダル。課題は馬のことをもっと知ること。馬を理解し、
乗り手の気持ちを馬に理解させることが勝利につながる。
20年東京へ、人馬一体となって駆けていく。

吉越奏詞選手(馬術)

馬は“恋人以上”の存在

吉越奏詞選手(馬術)

2歳の時、ホースセラピーでポニーの背に

よしごえ・そうし 2000年8月7日生まれ 18歳 東京都出身
東京障害者乗馬協会所属 クラス:グレードⅡ
私立日出高校を3月に卒業、今春から日本体育大へ。
15年全国障がい者馬術大会初出場で優勝。16年東京馬術大会優勝。
17年3月パラ馬場馬術大会、同年8月パラ馬場馬術大会総合優勝。
18年世界選手権は個人8位、フリースタイル6位。