PARA☆DO! 〜その先の自分(ヒーロー)へ〜

毎週水曜 よる10時54分 放送

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2017年6月

6月28日(水)

辻沙絵選手

(陸上)

リオパラリンピック 陸上400m 銅メダリスト

辻沙絵選手(陸上)

陸上が好きで強くなりたいと語る

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昨年のリオパラリンピック大会で、陸上女子400メートルで銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げた辻 沙絵(22)選手。
リオ大会後、一躍「パラスポーツの顔」となった辻選手は、取材や講演などで、忙しい日々を送るようになり、昨年末にはNHKの紅白歌合戦の審査委員まで務めた。
「世界が変わりすぎて、ついていけない(笑)」と話した辻選手。
しかし、だからこそ2020年の東京パラリンピックに向けて自分自身の変わらないスタンスも、はっきりしたと言う。
「陸上が好きで強くなりたい、速くなりたい。そして、金メダルが欲しいって気持ちは変わりませんでした」
大舞台を経験し、より大人になった辻選手。
再び、走り出した彼女が見つめる「その先の自分」とは?

辻沙絵選手(陸上)

再び走り出したその先には

辻沙絵選手(陸上)

お気に入りのお店でランチ

辻沙絵(ツジサエ)
1994年10月28日 北海道生まれ 22才
2017年4月日本体育大学大学院進学
陸上競技部パラアスリートブロック所属
小5でハンドボールを始め国体に出場するほど活躍!その後、日体大でもハンドボール部に所属していたが、2015年に陸上部パラアスリートブロックに転部。陸上競技を始めてわずか1年半でリオ大会に初出場し、100m、200mでは入賞し、400m(以上T47クラス)では銅メダルを獲得。

6月21日(水)

吉田信一選手

(卓球)

リオパラリンピック卓球日本代表

吉田信一選手(卓球)

サーブ練習の姿は真剣そのもの

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取材当日、眠い表情をしながら車から降りてきた吉田選手。
今日の取材は大丈夫なのだろうか?
しかし、練習場に入るとその心配が杞憂であったことがわかる。
金髪で強面、どこか話しかけづらいオーラもある吉田選手だが「眠い」と言っていた理由を笑いながらこう話してくれた。「昨日遅くまで世界卓球を見ていて寝不足なんです。パラも張本君に負けないように頑張らないと。」根っからの卓球小僧で実はとても人懐っこい性格の持ち主であった。
「自分の卓球は守りが主体、粘って粘って相手のミスを待ち、攻撃はパラ卓球の弱点でもあるネット際への“いやらしい攻め”を意識している。派手さはないけど、泥臭い、友達を無くす卓球ですよ。」と笑いながら答えてくれた。さらに卓球を始めた理由を聞くと意外にも答えは「楽そうだったから。でもやってみたら奥が深い!最初は全然勝てなくて悔しくて、悔しくて、今に至っているんです。」貪欲に結果を求め、負けず嫌いな吉田選手は「東京パラリンピックで髪の色(金)と同じ色のメダルを取りたい。」と言う。
2020年東京大会のときは54才、年齢的にも決して若くはない。それでも彼は自分の道を突き進んでいく。

吉田信一選手(卓球)

ラケット面とグリップの角度を2ミリずらしている特注ラケット

吉田信一選手(卓球)

チームメートと笑顔で楽しそうに過ごす吉田選手

吉田信一(ヨシダシンイチ)
1965年12月13日生まれ 51才 福島県出身
ディスタンス(東京)/ 情報通信研究機構卓球部 所属
17歳の時にバイク事故で脊髄を損傷し、下半身不随となる。28歳で知人の勧めにより、卓球を始める。2008年第9回日本障害者卓球選手権優勝、2011年コスタリカオープン個人戦金メダル、団体戦金メダル、2015年ベルギーオープン個人戦金メダルなど国内外の大会で活躍。50歳にして初出場となったパラリンピックリオ大会は予選敗退。

6月14日(水)

諏訪正晃選手

(パラカヌー)

パラカヌーで世界の舞台に挑むアスリート

諏訪正晃選手(パラカヌー)

アウトリガーと呼ばれる“浮き”が張り出した独特のカヌー

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諏訪正晃選手は東京都江東区亀戸の出身で、普段は江東区役所の土木部に勤める31歳の公務員。都市の緑化と生物の保全に詳しく、水辺のまちづくりに取り組んでいる。
高校1年の時、スキーで転倒し脊髄を損傷、車イスの生活になったが、役所の上司からパラカヌーのテストパイロットを頼まれたのをきっかけに競技に取り組むようになる。それまでカヌーの経験はなかったものの、もともと水辺のまちを愛し、まちづくりに関わっていた諏訪選手は“自然の中で行うスポーツ”に魅力を感じ、日々の練習に励み急成長。わずか1年で日本代表に選出された。
2015年と2016年には世界パラカヌー選手権に出場し、2年連続で入賞を果たす。目指すはもちろん、2020年の東京パラリンピックの金メダルだ。
諏訪選手が取り組む新種目「パラカヌー・ヴァー部門」は、アウトリガーと呼ばれる“浮き”が張り出したカヌーに乗りタイムを競う。
諏訪選手は下半身が不自由なため、踏ん張りがきかず、上半身のパワーが必要。
明るくマイペースで独特のキャラクター、インタビュー撮影では江戸弁の愉快な口調で語り、スタッフを楽しませてくれた。しかし、内に秘めた闘志は熱く、やるからには努力することをいとわない。

諏訪正晃選手(パラカヌー)

東京・東大島の旧中川で練習する諏訪選手

諏訪正晃選手(パラカヌー)

上半身のパワーを筋トレで鍛える

諏訪正晃(スワマサアキ)
1985年9月26日生まれ 31才 東京都出身
江東区カヌー協会所属・江東区役所土木部勤務
高校1年の時に、スキーで転倒し脊髄を損傷し車いす生活になる。カヌーの経験は無かったものの、わずか1年で日本代表に選出。2015年世界パラカヌー選手権ヴァー部門8位、2016年世界パラカヌー選手権ヴァー部門7位入賞。2020年東京のメダルを目指す。

6月7日(水)

藤田征樹選手

(自転車)

リオパラリンピック 自転車 銀メダリスト

藤田征樹選手(自転車)

健常者のレースに出場する藤田選手

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リオデジャネイロパラリンピック(自転車・ロード 男子個人ロードタイムトライアル)で銀メダルを取った藤田選手の第一印象はとても物静かで知的な感じだった。両足が義足の藤田選手が出場するレースの三分の二は健常者のレース「格上の選手との戦いで結果を出すのはとても難しいです。だからこそ自分をどんどん成長させていくと思っているんです」現状に満足せず、どこまでも、どこまでも強く速くなろうと日々、黙々と練習を重ねている。そんな藤田選手がよく口にする言葉は「勝つ以外は負け」レースである以上、やっぱり表彰台の真ん中に立ちたいですから静かに話す言葉の中にも、負けず嫌いな一面が垣間見える。最後にレースでどんな所を見て欲しいですか?という質問をした所「黒光りした足」と言いながら笑う顔は子供の様な顔だった。

藤田征樹選手(自転車)

会社では重機の開発に携わる

藤田征樹選手(自転車)

子供のような笑顔を見せる

藤田征樹(フジタマサキ)
1985年1月17日生まれ 32才 北海道出身 日立建機所属
19歳の時に交通事故で両下脚を切断し、義足となる。北京パラリンピックはトラック競技で銀メダル2個、ロードで銅メダルを獲得。ロンドンパラリンピックではロード銅メダルを獲得。そして昨年のリオデジャネイロパラリンピックでは5種目の競技に出場し、ロードで見事、銀メダルを獲得した。