ストーリー

『最後の鑑定人』第3話あらすじ

土門誠(藤木直人)と高倉柊子(白石麻衣)の元に、弁護士の相田直樹(迫田孝也)が鑑定依頼にやって来た。相田が弁護を担当するのは、ベトナムから来日した技能実習生のホアン・ヴァン・ギア(井阪郁巳)。彼は自身と実習生仲間が住む共同住宅に放火し、自ら警察に通報し逮捕されていた。現場に残されたポリタンクからホアンの指紋が検出されており、事件当時はホアン以外全員外出していため、彼の犯行であることは明白だった。しかし逮捕以来、黙秘を貫くホアン。
黙秘したままでは弁護の余地がないため、相田は放火に至った動機を調べてほしいと土門に頼む。相田の強い意志に押され依頼を引き受けた土門は、まずは燃焼残渣(ねんしょうざんさ・※燃え残ったモノの分析)を調べてみることに。現場鑑識によって簡易的には済まされていたものの、より精密な検査が必要だと考えていた。

残渣分析を依頼するため、土門たちは科警研研究官・尾藤宏香(松雪泰子)を訪ねる。文句を言いながらも依頼に応じた尾藤によると、カセットコンロなどの燃料として使われるブタンとともに、植物由来のテルペンという成分が検出されたとのことだった。その後、高倉、相田とともに火災現場を訪ねた土門は、ガスボンベの金属片が出なかったことや5人が暮らしていたわりには物が少なすぎることに疑問を持つ。

さらに高倉と相田は、ホアンの技能実習先の社長・黒瀬達夫(片桐仁)に事情を聞きに行く。黒瀬はホアンの放火動機に思い当たることはないようだったが、高倉は黒瀬の仕草に違和感を覚える…。

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