4月14日、4月のフジテレビ番組審議会が開催された。 議題となったのは「悪いのはみんな萩本欽一である」。 去年11月にBPOが発表した意見書「最近のテレビ・バラエティー番組に 関する意見」に回答する形で制作されたこの番組に対し、さまざまな意見が 述べられた。
「(2月27日放送の)めちゃ×2イケてるッに続き、BPOへの回答をフットワークよく制作したことは素晴らしい(大石静委員)」「非常に深い文明論となっていた(毛利衛委員)」という好意的な意見の一方、「萩本欽一氏をヨイショした番組(松平康隆副委員長)」「今後どのようにバラエティー番組を制作するのか答えが出ていない(神崎仁委員)」など、BPOへの回答としては不充分との意見もあった。 松野教授は「番組を通じてBPOと議論を深めることはテレビ史上、意義があること」と語った。
去年5月にスタートしたエコポイント制度が、内容を一部変更し新制度として今月1日から実施された。その変更点の1つが、エコポイントの対象となる家電の「省エネ基準の引き上げ」。3月末までと4月以降の基準が異なるため、3月末まではエコポイント対象だが4月以降は対象外となる機種が存在することに。
この機種をエコポイントが付くうちに購入しようと3月末に駆け込み需要が拡大し、前年同期比3倍の売り上げを記録した家電量販店も。 この駆け込み需要の反動もあり今月の売り上げは若干の落ち込みが懸念されるが、来月以降は新基準対応の新製品の発売なども予定され、回復する見込みだという。
今月6日から18日まで江戸東京博物館で「ザ・脚本」展が開催。日本放送作家協会、日本脚本アーカイブズが収集・保管する草創期からのラジオ・テレビ番組の脚本台本160点を展示する企画展。イベントのプロデューサーは「ドラマに脚本があることを知る人は多いが、ワイドショーやバラエティー番組に脚本があることを知る人は少ないのではないか」と語った。
稲増教授は、放送番組の脚本を展示する今回の試みを「脚本を使い捨てるのでは なく、文化として定着させるための重要な試み」と語った。
TBSの「報道特集NEXT」などで放送した特集の取材過程で、配達された郵便物をポストから抜き取り開封するなどの行為を行った件で、BPOの放送倫理検証委員会は2日、「こうした取材方法は許されないものであって、放送倫理に反する」(川端和治委員会)などとする意見を公表した。また、取材を行ったのが外部の制作会社だったことから、意見書ではテレビ局と制作会社の関係についても問題点があったと指摘。吉岡忍委員は「放送界全体の構造の問題、このままでは同じような不祥事が続くという一種の警告だ」と語った。 音好宏教授は「制作会社とテレビ局との日ごろのコミュニケーションが必要。また、制作会社を含んでの放送倫理についてのトレーニングの場を作っていくことが大事だ」と指摘した。