2019.07.03更新
かたや芸人、かたやアイドルながら、ともに小説を創作し作家としての顔を持つ又吉直樹と加藤シゲアキ。そんな2人がMCとして、ゲストに同じく作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していくという、物書きの物書きによる物書きのためのバラエティー『タイプライターズ~物書きの世界~』。
今回は、2008年に『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞した川上未映子をゲストに迎える。
トークは、川上が20年近く通い続けているというタイ料理店でスタート。
川上と加藤は初対面、又吉もじっくり話すのは初めてというが、川上が愛してやまない絶品料理を、番組レギュラーの作家・中村文則、羽田圭介も加わった全員で食しながらのトークに、一気に距離が縮まっていく。
羽田圭介が、ゲストについて自ら取材し、魅力を紹介するコーナー「作家・川上未映子をまるハダか!」では、川上のことをよく知るという俳優・高嶋政伸のインタビューも交えながら、川上の知られざる人生を振り返る。
そこでは、上京後作家デビューより前に歌手としてメジャーデビューしていたことや、作家でありながらも映画に出演し「キネマ旬報新人女優賞」を受賞していたことなど、知られざるエピソードが披露される。
また、川上が魅せられた“美の世界”を、又吉と加藤が体験取材。
花が好きな川上が憧れるフラワースタイリスト・平井かずみを講師として招き、フラワーアレンジメントに挑戦。花の選び方やスタイリングを学んでいく。
平井先生は、それぞれが選んだ花を見ただけでも、又吉には「激しさと静寂を感じる」、加藤には「アートな感じがする」、川上には「可憐(かれん)さがある」と、3人の内面が透けているよう。そこからいよいよフラワースタイリングをするのだが、途中で加藤が「難しいなぁ」と言うと、先生に「“難しい”は禁止です!」と優しくたしなめられる場面も。
さらに、莫大な時間と手間暇かけて作られるペルシャ絨毯(じゅうたん)の美しさも取材。川上が「まるで小説のようだ」と表現するペルシャ絨毯のどんなところに魅せられたのかが語られていく。
また、話題は川上の最新刊『夏物語』にも及ぶ。自身の芥川賞受賞作『乳と卵』を再構築したという試み自体も斬新だが、執筆を終えた後にとんでもないことが起こったという。川上がこの小説に込めた思いに、又吉と加藤が迫る。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。