2019.06.21更新
環境対策で注目されるスウェーデン・ストックホルムを取材した西山喜久恵(フジテレビアナウンサー)
世界中で問題になっているゴミ問題だが、家庭ゴミの99%を再利用しているスウェーデンの最新ゴミ処理技術を、西山喜久恵フジテレビアナウンサーが取材した。
ハンマルビー・ショースタッドの分別ゴミ
ストックホルム市中心部、南に位置するハンマルビー・ショースタッド地区で今注目されているのは、廃棄物の自動収集システム。ゴミを可燃性廃棄物、食品廃棄物、新聞の3種に分別してゴミシューターに入れると、地下のパイプを通ってゴミ集積所に自動的に送られ、空気の圧力で収集ステーションに運搬される。つまり、ゴミ収集車がいらないのだ。食品廃棄物(生ゴミ)は発生するバイオガスを回収し、地域のバスの燃料や家庭内の調理のためのガスとして活用。新聞はリサイクル工場に送られ再生紙に使用される。
実はこの地区、1960年代は街の急速な発展で、長い間汚染もひどく、治安も悪かった。しかし、今ではストックホルム市内でも有数の人気エリアとまでなっているという。
そして西山アナが訪れたのは、ストックホルム中心街から車で40分ほどの郊外の保育園。この保育園では1歳から6歳児を預かっているが、園児たちは毎朝、8種類のゴミの分別を自ら行っていた!そして残飯は、園内のコンポストで堆肥を作り、園内のハーブなどの肥料になるという。ゴミに対するあまりの意識の高さに西山アナも感嘆!
スウェーデンの保育園の分別ゴミ箱
「産業の発展と地球環境との共生」に貢献した企業や団体、地方自治体などを顕彰してきた地球環境大賞。28回目を迎える今年は、西山アナの他にもフジテレビアナウンサー陣が最新環境対策を徹底取材する。
森本さやかアナウンサーは、農林水産大臣賞を受賞した国土防災技術株式会社を訪れ、環境改善技術で、汚染土壌を蘇らせるという高濃度フルボ酸の秘められた力に迫る。そしてこのフルボ酸、もうひとつの驚くべき効力で、被災地でも役に立っていたのだ。榎並大二郎アナウンサーが訪れたのは鹿児島県の阿久根市。ここではある高級海産物が獲れすぎて困っていて・・・その有効活用を取材!そして今回、大賞に輝いたのは、大日本印刷株式会社が開発した多機能断熱ボックス。これは高機能フィルムによる高い断熱性で、長時間の定温管理輸送を実現するというもの。梅津弥英子アナウンサーが見た、多機能化するフィルム技術の最前線とは?
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