…八つ墓村…
■今回の事件■
案の定、村人の辰弥への嫌疑と憎悪が高まる。そこへ現れたのが、かの名探偵・金田一耕助(稲垣吾郎)だった。
彼は、辰弥捜索の仲介に立った弁護士から、この事件の解決を依頼されて、やって来たのだった。何人目かの犠牲者が出たとき、現場で不可思議なメモが発見される。そこには、これまでの犠牲者たちの名前が、それぞれ村に実在する同様の立場の人と対に書かれており(例えば坊主が二人、尼が二人のように)、片方だけが消される形で並んでいた。
「くじ殺人……」
金田一の推理によれば、それは、対になったどちらか死ねばいいという動機なき殺人の可能性を指し示していた。混迷する事件、そして犯人の思惑……。
犯人はやはり宿命を背負った辰弥なのか。そうでなければ真犯人の意図は何なのか? 浮かんでは消える真犯人と思しき人物たち。しかし、金田一にも真相が分からぬまま、事件はさらに進行し、犠牲者は増えた。苛立つ村人たちは、この事件を「たたり」の再来と決めつけ、辰弥への攻撃を始める。
八つ墓村の地底に張り巡る鍾乳洞の中、追い詰められた辰弥が絶体絶命の危機にさらされたその時、ようやく金田一の脳裏に、恐るべき真実の姿が浮かび上がる。
果たして、辰弥は無事、この危機を脱することが出来るのか? そして、真犯人はいったい誰なのか? その動機は?
金田一は、とうとう犯人と最後の対決に乗り出した……。
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