…八つ墓村…

■インタビュー■
横溝正史
┗小日向文世

□先ほど、「怖い話は嫌い」とおっしゃっていましたが、過去に横溝作品を読んだりしたことは?
■多分、ちゃんと見てはいないですね。湖から足が出てるシーン…あれは「犬神家の一族」ですよね。そういう風に、部分的に強烈な印象があるだけで…。この年になっても、怖いものは怖いので(笑)。夏場、結構怖い映画のCMとかが流れても、絶対に見ないようにしてるし…。だから、前に映画の「リング2」のお話をいただいた時に、「とにかく前作を見てくれ」と言われたので見たんですけど、もう見るんじゃなかった(笑)。だから、自分が出ている「2」もまともに見てないですよ。

□稲垣さんが演じる金田一耕助に関してはいかがですか?
■いままでいろんな方が演じているんですけど、やっぱり稲垣くんが演じる金田一になってますよね。人それぞれですから、自ずと変わってくるんでしょうけど、稲垣くんは金田一を演じることをもの凄く楽しんでる感じがして…。あの髪の毛の感じもいいですよね。キレイな金田一ですけどね(笑)。美しい金田一。あんまり見てないんで、「金田一はこうじゃなきゃ!」っていうのも全くないんですけど、何代目かの金田一になるんで、稲垣くんにはプレッシャーだったのかな? いや、でもそんな風には見えませんでしたね。これがもしシリーズ化されたら…僕がアップした時に、監督に「お疲れさまでした」って言ったら、「また来年!」って言っていたので、出来るだけやりたいですね。横溝先生が出てくる金田一耕助シリーズって、あんまりないと思うんで、是非、稲垣くんの金田一をシリーズ化してほしいな、と思います。

□ということは、毎回、書くシーンがあるということですね。
■多分、そこは必ずありますね(笑)。横溝作品って、随分ありますよね。「悪魔の手毬唄」とか「獄門島」とか…。着物を着られる、というのも非常に嬉しいんですよね。麻の着物を着て、机の前に座って…最高でしたね(笑)。蝉の鳴き声が聞こえてきたりして、なかなか味わえない現場でした。あとは字の練習だけですね(笑)。

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