｢世界最高峰のﾓｰﾀｰｽﾎﾟｰﾂF-1がﾄﾙｺに初上陸!｣
文･森脇基恭(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞF1GP解説者)
ﾖｰﾛｯﾊﾟとｱｼﾞｱの十字路､ｲｽﾀﾝﾌﾞｰﾙで各ﾁｰﾑがﾌﾟﾗｲﾄﾞと技術をかけた熱戦が展開!!
予選の好ﾀｲﾑの順にｸﾞﾘｯﾄﾞに着いた20台のF-1は､静かにその時を待っていた｡
ｺｰｽ上6mの高さに設けられたｼｸﾞﾅﾙの赤ﾗﾝﾌﾟが5個点灯した､ﾌｫｰﾒｰｼｮﾝﾗｯﾌﾟ開始10分前だ｡ その5分後に赤ﾗﾝﾌﾟは4個となり､F-1に群がっていたｴﾝｼﾞﾆｱやﾒｶﾆｯｸ達は車を離れｺｰｽ脇へ退いた｡2分後に3個､さらに2分後に2個､ﾌｫｰﾒｰｼｮﾝﾗｯﾌﾟ開始30秒前には1個だけが点灯していた｡そして､残っていた1個の赤ﾗﾝﾌﾟが消えた｡
F-1にはﾚｰｽｽﾀｰﾄ前に1周だけｺｰｽを周ることが許されている､それがﾌｫｰﾒｰｼｮﾝﾗｯﾌﾟである｡
ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ達はﾀｲﾔを軋ませ､煙を立てつつｸﾞﾘｯﾄﾞを後にしていく｡そして､激しくﾌﾞﾚｰｷを掛け､ｽﾃｱﾘﾝｸﾞを大きく左右に振りながら走行する｡これはﾌﾞﾚｰｷとﾀｲﾔの温度を上げ､最高の状態でﾚｰｽのｽﾀｰﾄを迎えようとしているのである｡
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