もっともブラジルもさすがだった。2セット連取されたことで、きっちり修正してきた。サーブの球脚を短くして、全日本のレシーブのリズムを乱す。サーブがネットに触れ、全日本側にポトリと落ちるシーンも。強打も炸裂だ。長身カルバリョが高い打点からズバッズバッと打ち込んだ。クロスコースが拾われると知ると、ブロックがあっても、ストレートに打ち始める。自信がないと、なかなかできない業だった。
で、最終の第5セット。全日本は8-11の劣勢から、高橋の巧みなフェイント、宝来のブロックで4点を連取した。1点を返されたあと、大友のスパイク、宝来のブロックで14-12としたのである。
ここで冒頭の大友のサーブミスが出た。櫻井のキャッチがうまくいかず、同点とされ、ジュースに持ち込まれた。あとは意地と執念のぶつかりあいだ。結局、18-20で競り負けた。差はわずかだった。「忍耐力の差」とカルバリョはのたまった。あぁ、ドタマにキノコなのである。

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