F1 スーパースター列伝Vol.3
文・山口正己

1989年に8歳でカートレースにデビューし、そのデビュー戦でいきなり優勝。1991年には、参戦した34レースに全部勝つという天才ぶりを示した。1997年に鈴鹿サーキットで行なわれたカート世界選手権で、将来有望なカーターに与えられる"アイルトン・セナ・トロフィー"を獲得。セナに憧れてレースを始めたバトンはこれをいたく喜び、そこをステップに、1998年には英国のモータースポーツ専門誌が優秀選手に与えるヤングドライバー・オブ・ザ・イヤーを受賞。2000年に弱冠二十歳でデビューするF1への道を駆け上っていく。

イケメンであることは写真を見れば誰でもわかる。が、写真でわからないのはその内面だ。スキーやツーリングを楽しみ、音楽を聴くのも大好き。クルマも趣味というか、案外、そう答えるF1ドライバーは少ないものだ。2005年、世界的にも大きなレーシングカーイベントとしてイギリスで行なわれるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、ホンダ・エンジンを積んだ1966年製のブラバム・ホンダに乗った時、まるで子供のような顔をして喜んだ。

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