F1 スーパースター列伝Vol.1
文・山口正己

翌日のレースでシューマッハは2位に食い込んだ。F1以外では例を見ないQタイヤの特殊性をはじめ、全日本F3000は当時、外国人ドライバーを悩ませ、力を発揮できるまでに最低半年はかかると言われていた時代である。シューマッハは初めて走ったそのレースで、あっさりと2位を奪ったのだった。

浜島さんはそういうシューマッハを「これじゃなくちゃ、と思いました」と回想する。フェラーリに乗るシューマッハと浜島さん率いるブリヂストンは協調してタイトル争いを展開しているが、その時に構築された強い絆が、いまでも二人の間に活きているのだ。

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