モナコの市街地コースでヒートする新旧王者対決!
文・尾張正博
2003年に史上最年少でポールポジションを獲得して以来、史上最年少優勝(2003年ハンガリーGP)、史上最年少チャンピオン(2005年ブラジルGP)と、次々とF1界の記録を塗り替えてきたスペインの神童は、前戦スペインGPで見事な母国初優勝を達成し、欲しいものを次々と手にしてきた。そんな神童アロンソがまだ手にしていないのが、モナコ王者としての栄誉である。
モナコGPは、ル・マン24時間、インディ500と並んで、世界三大レースのひとつに挙げられている伝統と格式あるグランプリである。一方で、狭く曲がりくねった公道を閉鎖して行われるモナコGPは、攻略が難しく、ガードレールに囲まれながらのレースは肉体的だけでなく、精神的な強さも試され、ここでの勝利は「ほかのグランプリの3勝分の価値はある」とも言われている。それゆえ、ドライバーのだれもがモナコでの栄光の夢を見、そんなドライバーたちの熱き戦いを見ようと世界中からファンが詰めかけ、一年でもっとも華やかな雰囲気に包まれるのが、モナコGPである。
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