「果たして、新王者は誕生するのか!?」
文・李春成

王者レミー・ボンヤスキーの3連覇を阻止するのは、アーツやレ・バンナら「旧世代」か、それとも、ホンマン、カラエフら「新世代」か。2年連続準優勝の武蔵は、日本人として、悲願の初優勝を目指す。果たして、新王者は誕生するのか!?

「K-1 WORLD GP2005 決勝戦」
11月19日(土)午後9時放送!

レミー・ボンヤスキーは、笑いが止まらない。なにしろ「巨人狩り」の権利を、タナボタで手に入れたのだ。まったく上機嫌だった。「実は開幕戦のあとにみんなと話し合って、次の相手はチェ・ホンマン(崔洪万)だよなって決めてたんだ。僕ぐらいの跳躍力があれば、彼の顔面にだって届くはずさ。彼にどれぐらいの力があるのか、まずは僕が試験してやるよ」
レミーの左隣では巨人が薄笑いを浮かべ、さらにその左では、レイ・セフォーが肩をすくめながら聞いていた。セフォーが強く望んでいたのも、やはり「巨人狩り」だ。身長2m18cm、体重161kgの男を倒す爽快感に加え、世間に向けての絶好のアピールともなる。ベスト8に進出した7人のファイターの多くにとって、ホンマンほど「おいしい相手」はいなかったというわけだ。

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