｢ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞが初生中継するF1日本ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ!｣
文･森脇基恭(F1解説者)
佐藤琢磨､勝負の時! 母国ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘで快心のﾚｰｽを見せてほしい!!
『史上初の生中継!F1日本GP決勝』
10月9日(日)午後1時40分〜4時 生放送
ﾌﾞﾗｼﾞﾙGPで今年の世界ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝが決定した｡24歳のｽﾍﾟｲﾝ人､ﾌｪﾙﾅﾝﾄﾞ･ｱﾛﾝｿである｡この日も冷静にﾚｰｽの流れを読み､周回遅れの車に絡むこともなく､300ｷﾛのﾚｰｽをﾉｰﾐｽで走りきり､3位を得た｡この3位により彼の今年の総得点は117ﾎﾟｲﾝﾄとなり､ﾗﾝｷﾝｸﾞで2位に付けているｷﾐ･ﾗｲｺﾈﾝが､今年の残り2戦にたとえ優勝したとしても､114ﾎﾟｲﾝﾄまでしか得点できないので､3ﾎﾟｲﾝﾄ差をもって､ｱﾛﾝｿがﾁｬﾝﾋﾟｵﾝに輝いたのである｡
ｱﾛﾝｿは今年第2戦から4戦のｻﾝﾏﾘﾉGPまで1戦ごとに強くなりながら3連勝をした｡特にｻﾝﾏﾘﾉGPの最後の20周は､5年連続で世界ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝのﾐﾊｴﾙ･ｼｭｰﾏｯﾊと堂々と一騎打ちを演じた｡そして､ﾐﾊｴﾙを押さえきり1位でｺﾞｰﾙ､その差は0.2秒であった｡このﾚｰｽ以降､ｱﾛﾝｿには､速さ､強さ､冷静さが加わり､とても24歳の青年とは思えないほど老練なﾚｰｽ運びを見せてくれた｡ｴﾏｿﾝ･ﾌｨｯﾃﾊﾟﾙﾃﾞｲｰ以来､33年間破られなかった最年少ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝの栄冠､彼はまさにそれに相応しい能力を充分に示してくれた｡
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