SUPER AGURI F1 TEAM代表 鈴木亜久里
インタビュー・文/尾張正博
Q. でも、開幕戦のスターティンググリッドに2台のマシンを並べ、F1の参戦を実現しました。何が、そうさせたのでしょうか。
A. もちろん、自分ひとりだけの力じゃ、ここまでできなかったし、だれか一人の力だけでもない。すべてのパワーが一番いいタイミングで、一緒になった。どれか、ひとつでも欠けていたらダメだったし、タイミングがちょっとでもズレていても、成し遂げられなかった。本当にいろんなことがうまく回ったと思う。
Q. 参戦に向けた供託金(F1には初参戦する者には約54億円のデポジットが必要となる)の問題で、昨年末には一時、エントリーリストから漏れてしまったこともありましたが……。
A. でも、もうそのころにはチームスタッフはみんな『絶対に2006年から参戦する』気持ちでいた。みんなが同じベクトルで動いて、仕事していたことが、大きかったと思う。もしも、だれかが、どこかで一日、仕事を遅らせていたら、開幕までにクルマは間に合わなかったと思う。
Q. まさにギリギリ。
A. そう。奇跡だよ。
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