R:今年の初場所は5日目で角番大関の千代大海を突破し、最終的に10勝をあげて史上初・2度目の大関復帰という成績を残しました。結果オーライだったんでしょうけど、引退まで考えていただけに苦しい場所だったのでは。
T:周囲が考えていた以上に体の状態が良くなかったし、稽古のなかでやってきたものを出すだけという
開き直った心境でした。親方からも「4番か5番勝てばいいから」と言われていたんで、とにかく15日
間闘いきって、逆にそれで終わってもいいかなと思ってたんです。だから大関に返り咲かなきゃいけな
いとか、そういうことをあんまり堅苦しく考えないで場所に入れたんで、プレッシャーがまったくなか
ったんですよ。最後まで自分本来のペースで闘い抜けましたから。
R:もう一枚上へ上がるためには、すくなくともコンスタントに10番か11番を勝っておかなきゃいけませんよね。なかなか治らないケガを抱えながら、どうやって気持をリフレッシュさせていくんでしょうか。
T:出世のスピードが他の人たちよりも早かったんで、今になって疲れがどっと出てきちゃってるんだと思うんです。特にこれほどヒドいケガに見舞われ続けた1年間って、それまでに経験がなかったんですよ。だから自分の体と相談を重ねながら、できるだけ無理をしないようにしないと。そうは言っても稽古が一番大事ですから、そのあたりのさじ加減が難しいんです。気を許せる場所へ行ったり、旅行へ出かけるなど、リラックスできるような所へ自分の体を持って行きたいですね。今、じつはラジコンにもはまってるんですけど、やっぱり旅行が一番リフレッシュできますね。この寒い時期に東京にいると体がコチコチになっちゃうんで、沖縄とか暖かい土地へ行きたいと思っています。あんまり深く考えないで、気持だけ強くもてるようにリフレッシュできればいいんじゃないかなと。考えすぎると、逆に自分のペースを崩してしまうっていうことが多かったんで。
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