Y:Vﾘｰｸﾞが終わって再集合がかかった時に、身体のｹｱで合流に遅れていた吉原主将に代わって、ﾁｰﾑをまとめていましたね。
O:いやあ、あれはﾉﾘで(笑)。ﾄﾓさんがいなかったので臨時のﾁｰﾑﾘｰﾀﾞｰを決めようという時に｢やるやる〜｣と自分で言っちゃったんですよ。もちろん冗談のつもりだったんですけど、そしたら柳本さんに｢加奈子、お前がやれ｣って。みんなに｢ﾏｼﾞ?｣と笑われましたけど。｢私が臨時ｷｬﾌﾟﾃﾝをやるということはどういうことか分かっているやろな?｣と言ったら、みんなにますます笑われちゃった。だって、私は小学校の時も中学校の時も、そして今までｷｬﾌﾟﾃﾝなんてやったことがないんですよ。どうやってみんなを引っ張っていったらいいのかなんて分からないじゃないですか。長くﾄﾓさんの背中を見てきたから、ﾄﾓさんになり切ってみようと思ったんです。率先して練習をし、行動でみんなを引っ張っていこうと。でも、ﾄﾓさんを演じてみようとは思ったものの、ｷｬﾗも違うしｺﾝﾃﾞｨｼｮﾆﾝｸﾞ的なものも違うので、なかなかﾄﾓさんにはなれなかった(笑)。ﾐｰﾃｨﾝｸﾞの時もﾄﾓさんは、含蓄のある言葉をいっぱい言うんですけど、私は何も言えないので、だた｢みんな、分かっているやろな!｣と言うだけ。そして｢質問ある?ないね。はい、解散｣とすぐにお開き。みんなには｢具体的なものを提示してくれないと、議論ができない｣と突っ込まれていましたけど。密かに｢ﾄﾓさん、早く帰って来て｣と念じていましたよ。でも、私らしく、明るく元気なﾁｰﾑにしたいとは思っていましたけどね。集合したばかりの頃だったし、まあ私が代理ｷｬﾌﾟﾃﾝをしたって、いいじゃないですか(笑)。
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