◎インタビュアーの目
「球界のキムタク」と称される甘い外見に似合わず、中身はバリバリの硬派。五十嵐選手と話をしていると、オリンピック個人競技のメダリストと会話しているような錯覚に陥る。自分の身体にこれだけ耳を済ましている選手はプロ野球界でもそれほど多くないと思う。団体競技はミスを許し合うスポーツという側面も持っているため、どうしても自分に対する追及の手も緩くなる。しかし、五十嵐選手は自分に厳しく、妥協の地点も高い。多分、160kmの世界を覗いてみたいという欲求が、自分の身体に興味を向かわせたのだと推察する。誰もが知りたい未知の領域。緊迫した場面で登場するストッパーというポジションを武器に、ぜひ、未到の地に到達して欲しいと願う。身体論を議論しているうちに五十嵐選手なら可能なような気がしてきた。
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