インタビュー・文/吉井妙子
アテネオリンピックへの出場権をかけた「2004アテネオリンピック バレーボール世界最終予選」が開催中(東京体育館)。全日本の男子チーム・女子チームともに、アテネへの切符を手に入れるための「最後のチャンス」だ。スポーツジャーナリストの吉井妙子が、「ノブコフ205」こと、斎藤信治選手に「バレーボール世界最終予選」直前の心境を聞いた。'99年のワールドカップでは、スーパーエースとして活躍したが、センターにコンバート。斎藤選手がアスリートとして到達した心境とは?(4月18日 富山にて)
今回の「バレーボール世界最終予選」はフジテレビ系列・TBS系列で共同放送する。民放の系列の垣根を越えて、全日本チームのアテネに向けての「最後の戦い」を、フジテレビとTBSが協力して、視聴者にお届けする。
(※)女子大会 5月8日(土)〜16日(日) 男子大会 5月22日(土)〜30日(日)
Y:最終予選が目前に迫って来ました。チームの雰囲気はどうですか。
T:僕のコンディションは最高にいいですけど、みんなも22日の開幕に合わせて、静かなる闘志をしたためていると思いますよ。田中幹保監督は、選手の主体性を大事にしているので、ちょっとでも選手の意識が低いと厳しい環境かもしれないですね。サボろうと思えばいくらでもサボれる。でも、少しでもそんな気持ちが起きたらメンバーから外されるだけですから。身体や精神がきつくなるとどうしても楽したいという気持ちが起こるじゃないですか。かつてはそんな安直な考えの自分と葛藤の日々がありました(笑)。今はバレーのみに専念して、余計なものは捨て去りましたね。たとえばお酒を飲む時間(笑)。以前は、夜にお酒を飲んだりしていましたけど、今はほとんどありません。その時間帯は、みんなでビデオを見たり、治療を受けたり、毎日、ゲップが出るほどバレー漬けの日々です。でもなぜか、そういう生活が心地よかったり。自分でもびっくりするくらい意識が変わりましたよ。
[次へ]
[戻る|0.TOP]
(C)2004 Fuji Television.