Y:ワールドカップでは、センター線の弱さが見えました。斎藤選手は満を持してセンターとして出場ですね。
S:僕はワールドカップをほとんど見ていなかったのでセンターの動きについてはよくわからないのですが、確かにスポーツニュースなどで見る限りは、サイド攻撃が多かったかなというイメージがありますね。3年前まで、僕はスーパーエースのポジションだったじゃないですか。だからセンターにスイッチされたときは結構、戸惑いました。去年などはセッターの宇佐美と全然合わないし、僕は本当はセンタ―に向いていないんじゃないかと本気で悩みましたから。トスが合わないからクイックが使えない。その分をブロックでカバーできるのかと言ったら、ブロックもダメ。その延長線上でサーブも効果的なものが打てなくなってしまった。何もかにも、後手後手で、ダウンスパイラルにはまってしまったんです。その挙句に、骨折はするし、不整脈にもなるし…。
Y:なぜ、スーパーエースからセンターにスイッチされたんですか。
S:もともとは所属チームの事情でした。東レでスーパーエースは外国人を取ることになったので、僕は必然的にセンターに回された。でも、今考えるとスイッチして良かったのかな、と思いますね。スーパーエースのポジションに拘っていたら(山本)隆弘と争うわけじゃないですか。ちょっと自信ないな(笑)。昨年の第9回Vリーグで、決定率65%でスパイク賞をいただいたので、センターには結構、自信を持ってワールドカップに臨んだんですよ。でも、全日本に招集された途端にセッターと合わなくなってしまって。やはりセンターは難しい、変えないほうが良かったのかな、とは思ったこともありますけど、僕にとってセンターの方が伸びしろがあるとわかったんです。
[戻る|次へ]

[戻る|0.TOP]

(C)2004 Fuji Television.