Y:確かに、全日本の雰囲気がちょっと変わりましたね。コートの中の密度が濃くなったというか、エネルギーの量がワールドカップの頃とは違うような気がします。そして選手が明るくなった。
S:メンバーが変わったり、最終予選で切符を取ってアテネに行きたいという気持ちが強くなっているというのもあるんでしょうけど、キャプテンのコバ(小林)のリーダーシップによるところも大きいと思いますよ。彼は凄く声を出すじゃないですか。一生懸命リーダーシップを取ろうとして、人を動かすような本をかなり読んでいましたよ。コバは、東レでもキャプテンだから、そのままのキャプテンシーを全日本でも活かしています。以前は、ビジネス本をたくさん読んでいたのに、今は「本を読むより声を出す」って(笑)。コートでしょっちゅう声を張り上げているので、コバの声はいつも涸れている。喉がやられてしまった。そんな一生懸命なコバの姿を見て、みんなも自然に声を出すようになりました。当初は、東レとはチームカラーの違うNECの細川(延由)や宇佐美(大輔)なんかは声出しを受けつけなかったけど、でも、今は笑いながらでもコバに付いていく。 合宿中にコバが風邪を引いて2日間、休んだことがあったんですよ。そしたらコート内が急に暗くなった。その時にやっぱりコバの存在は大きいなと思ったし、声出しの必要性も感じましたね。今はみんなスパイクを打つ時でさえ「ウリャーッ」とか言って、打っていますから(笑)。
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