インタビュー・文/吉井妙子

アテネオリンピックへの出場権をかけた「2004アテネオリンピック バレーボール世界最終予選」が開催中(東京体育館)。全日本の男子チーム・女子チームともに、アテネへの切符を手に入れるための「最後のチャンス」だ。スポーツジャーナリストの吉井妙子が、全日本のリベロ・津曲勝利選手に「バレーボール世界最終予選」直前の心境を聞いた。全日本のリベロとして4年目。津曲選手の安定したサーブレシーブとスパイクレシーブが勝利の鍵を握る。リベロの視点から客観的に見た全日本の現状の力は?(4月19日 富山にて)
今回の「バレーボール世界最終予選」はフジテレビ系列・TBS系列で共同放送する。民放の系列の垣根を越えて、全日本チームのアテネに向けての「最後の戦い」を、フジテレビとTBSが協力して、視聴者にお届けする。
(※)女子大会 5月8日(土)〜16日(日) 男子大会 5月22日(土)〜30日(日)
Y:いよいよ最終予選です。津曲さんがオリンピックという言葉を最初に意識したのはいつ頃ですか。
T:僕は覚えていないんですけど、小学校の少年団バレーをやっている時に「オリンピックに行きたい」と、当時の監督に言っていたそうなんですよ。だから、子供の頃からオリンピックは夢だったんだと思います。具体的に意識したのは、全日本に選ばれた1年目の時ですね。その時までは、そういう世界が僕の周りにあるとは思ったこともありませんでした。そもそも、5年ぐらい前まではリベロというポジションがなかったじゃないですか。だからアタッカーとして全日本に入れるなんて現実感がなかったし、オリンピックというのはただ単にテレビ観戦するものと思っていました。田中(幹保)監督になってから、僕も呼んでもらえることになって、全日本を一年経験した時に、あと3年頑張れば挑戦できる場所に立てると意識するようになったんです。
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