Y:しかし、その後の成長が早かった。第10回Vリーグではブロック率がセット平均1.01と2位を大きく引き離してブロック賞を受賞するし、3年連続でベスト6にも選ばれている。押しも押されぬ日本一のセンターになりました。
S:数字だけを見たらそうなのかもしれませんけど、センターって数字に表れない役目が多いじゃないですか。オトリとかフェイントとか。身近でトモさんなんかの動きを見ていると、私なんてまだまだだな、と思いますよ。Vリーグは自分的には本当に苦しかった。ブロック率は1位かもしれないですけど、達成感はあまりないですね。だって、ワールドカップが終わってチームに合流すると、また全日本とはブロックシステムが違うじゃないですか。NECではブロックが遅れても全部つきにいくのですよ。下がってはいけないんです。とりあえず全部つきにいかなければならないから、頭がちんぷんかんぷんになった。セッターともなかなか呼吸が合わなくて、違う反応をしてしまうことも多かったですね。コーチに「行け!」といわれても「行けない!」とか思って、練習中からいつもイライラしていた。でも、そのイライラがピークに達して、「もう、いいや」と開き直ったら、結構できるようになったんです。ブロック率1位は、シンさん(高橋)やユウ(大友)がサーブで相手を結構崩していたので、そのお陰かなと思っていますけどね。
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