インタビュー・文/吉井妙子

アテネオリンピックへの出場権をかけた「2004アテネオリンピック バレーボール世界最終予選」が5月(※)に開催される(東京体育館)。全日本の男子チーム・女子チームともに、アテネへの切符を手に入れるための「最後のチャンス」だ。スポーツジャーナリストの吉井妙子が、全日本女子のセッターで、昨年11月のワールドカップで敢闘賞に輝いた竹下佳江選手に「バレーボール世界最終予選」直前の心境を聞いた。
(4月2日 大阪・貝塚にて)
今回の「バレーボール世界最終予選」はフジテレビ系列・TBS系列で共同放送する。民放の系列の垣根を越えて、全日本チームのアテネに向けての「最後の戦い」を、フジテレビとTBSが協力して、視聴者にお届けする。
(※)女子大会 5月8日(土)〜16日(日) 男子大会 5月22日(土)〜30日(日)
Y:もうすぐ、アテネ五輪の出場権をかけた世界最終予選が開幕します。竹下さんが一番最初に「オリンピック」という言葉を認識したのはいつ頃ですか。
T:多分、ロサンゼルス五輪かソウル五輪の頃じゃないですかね。私は小学校2年生からバレーを始めて、5 年生でセッターになったせいか、その五輪がどんな試合内容だったかは覚えていないのに、中田久美さんの活躍だけは鮮明に記憶にあります。オリンピックがどんな意味を持つ大会なのかまではわからなかったけど、とにかく世界一の舞台なんだとは、その時に思いました。根拠のない自信と笑われるかもしれませんが、中学の時に両親に「私もオリンピックに行けるよね」と話したら「ああ、行けるよ」と言われてその気になっちゃったこともある(笑)。中学の時に県大会で優勝したり、全国大会にも出場したりしていたので、「井の中の蛙」の自信だったんですけどね。ちょうどその頃、日立にいた永富有紀さんが全日本でセッターにコンバートされ、そのプレースタイルを見ているうちに「私でも上げられる」なんて、生意気にも思っちゃったんです。
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