Y:ワールドカップで、今までの日本にはなかったような攻撃バレーを展開しました。もちろん、まだ技も粗いしミスも多かったけど、自分たちが追求してきたスタイルは間違っていなかったと自信を持ったんじゃないですか。
T:そうですね。私たちが目標に掲げていたメダルは取れなかったけど、ミスが多かった分、それを今後の練習で潰していけばある程度の形は作れるのかな、と思っています。ワールドカップ前は新しい全日本のメンバーが招集されてから、合宿期間が実質4ケ月間しかなかったので、フォーメーション練習などが思うようにできなかった。最終予選のメンバーは多少変わるかもしれないけど、でも、ワールドカップの時のチーム状態に上乗せができるので、自分でも最終予選でどういう闘いができるのか楽しみなんです。4年前の最終予選の屈辱は忘れません。忘れませんけど、私たちはもう前に進んでいるんです。ですからメディアの人たちが、4年前の悲劇をぶり返してドラマを作ろうとしているのに対しては、少し抵抗がありますね。もちろん、あの体験からいろんなものを学ばせてもらったし、あの屈辱がなかったら今の私はなかったし、今回の最終予選の舞台に立てないかつての仲間達の思いも背負って切符を取るつもりでいますけど、今必死で前を向いているのに、メディアの人たちに無理に後ろを振り向かせられるようで、なんか嫌なんですよね。もちろん、最終予選やアテネ五輪が終わったら、いくらでも過去を振り返るので、大会が終わるまでは前を向き続けることを許して欲しい。
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