◎インタビュアーの目
宮本選手は、人生訓である「球道即人道」を実践している。こう言ったら語弊があるかもしれないが、野球を手段にして人間の素養をふんだんに身につけて来た人だ。野球をスキルアップする毎に、人間的な器もドンドン広がっている。彼が真骨頂を発揮したのは、アテネ五輪のアジア予選の時だった。上原や松坂、高橋由、城島、松井(稼)など球界を代表するようなキラ星たちが、宮本の言動には感じ入ることがあり、一目もニ目も置くようになったという。特に松坂は初めて会ったタイプなのか、試合後のプライベートの席では宮本選手の話題が多くのぼった。いわく「集中力が人並み外れているし、責任感も人一倍強く、時にはさすがPL出身と言いたくなるほど、笑いを取るタイミングが上手い」。日本代表はに招集された選手は、例外なくプライドが高い。そんなスター選手たちを人間性でねじ伏せてしまったのである。今回はシーズン直前のインタビューということもあり、少々硬い感じになってしまったが、次回お会いする時はぜひ、プレッシャーで苦しんでいた選手たちを平常心に戻したというギャクやコントを、ふんだんにちりばめた「宮本語」で構成してみたい。
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