Y:27年間の人生を振り返ってきて、あの時がターニングポイントだったという人生の節目はどの場面でしたか。
T:中学3年生の時に、全国中学校大会で優勝し、中学横綱になった時かな。それまでは相撲の道に進むなんて考えてなかったし、普通に受験して高校に行こうと思っていたんですけど、多くの高校から推薦の話を頂いて、相撲の強豪校だった弘前実業高校を選びました。弘前実業を決めた時点で、後は相撲をガンガンやるしかないと覚悟を決めましたよ。でも稽古があまりにも厳しくて、入学した時に19人いた部員が、卒業する時には13人ぐらいまで減ってしまいましたけど。大学は日大に進学して、アマチュア横綱にもなったので、「アマチュア界のエリート」という言われ方もしましたけど、僕なんかエリートという感じではないな、といつも違和感を感じていました。僕の勝ち方なんて、まぐれみたいなものもあるし。少なくとも大学の同級生の琴光喜関などは、一年生の時からレギュラーを獲っていたし、何十個もタイトルを獲っているので、そういう人がいつも身近にいると、僕はダメだな〜、と思ってしまうんですよ。見劣りする。
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