◎インタビュアーの目
山本選手が、これだけ熱いハートを持っている選手だとは思いもしなかった。本人も言っているように、どこか逃げている姿勢が見受けられることもあり、あれだけの身体能力があるのにもったいないな、と思っていたのだ。しかし、山本選手は当たり前のようにポジションを掴んできたために、等身大の自分を知るチャンスがなかったといえる。等身大の自分を知るには、自分より大きなスケール(縮尺)を手にしなければならない。大きな壁を突き付けられて初めて自分の器の大小が計れるのである。全日本に選ばれ、国際大会に出場するうちにバレーボーラーとしての自分の小ささを知った。足りない部分は埋めればいい。アスリートとして最も大事なのは、現在の自分の実力を知ることである。山本選手は、等身大の自分を手にした。屈辱、あるいはバッシングという添加剤も加わった。山本選手が本当の実力を発揮するのは、まさしくこれから。その初舞台が、ワールドカップであって欲しい。
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