Y:成徳学園は、大山姉妹の活躍もあって優勝の常連校になっていますが、その一方で「練習が甘い」と言われることもある。強さの秘密はどこにあるんでしょう。
O:確かに練習時間は短かったですけど、練習内容は濃かったですよ。1本1本に対して絶対に落とさないとか、絶対に決めるという意識がすごく強くて、練習といえども試合のような高い集中力を求められるし、密度の濃い時間を過ごしていました。レギュラーだけでなく、全員がそういう気持ちのこもった練習をしていたんです。監督(小林良樹)の考えなんですけど、選手の主体性というか、自主性を重んじたチーム作りをしていただいたから、選手全員が意識が高かったんだと思いますね。試合が近づくと、全体練習が終わってもみんな残ってやっているし、夜10時ぐらいまで自主練をするのは当たり前でした。試合の直前合宿では、どうしても主力選手中心の練習になってしまうので、サブ組の人たちは、レギュラー組が帰った後に練習していましたよ。彼女たちは、夜12時ぐらいまで体育館に残っていましたね。でも、強制じゃないんです。みんな自らの意志でやっていました。ウエイトトレーニングなんかもすごかったですよ。私より重いものを上げるチームメイトはたくさんいたし、体脂肪も15%台ぐらいを保っていた。私なんて甘い方です(笑)。そういう練習をやってきたせいか、学年に関係なく仲間意識は強かった。だから私がキャプテンで春校で優勝した時より、妹の学年が中心になって勝った時の方が感動しましたね。もちろん妹は可愛いですが、他の選手たちも妹のようにいとおしくって…。
[戻る|次へ]
[戻る|0.TOP]
(C)2004 Fuji Television.