大奥用語集

奥女中の役職
御台所(みだいどころ)
将軍の正妻で、大奥トップ。自分でするのは食事で口を動かすことくらい。あとは全部奥女中たちがやってくれる。仕える奥女中の数が285人という記録もある。篤子、和宮がこれ。

上臈御年寄(じょうろうおとしより)
奥女中の最高位だが、政治的な力はない。御台所に仕え、茶の湯などの相手をつとめた。

御年寄(おとしより)
大奥のすべてを取り仕切る最高実力者。いわば、プロデューサー的な存在。「表」の老中にあたる要職。ドラマでは瀧山がこの地位。

御客会釈(おきゃくあしらい)
将軍が大奥に渡ったときや、御三家、御三卿が登城したときなどの接待役。

御中臈(おちゅうろう)
将軍と御台所の身辺世話係。将軍付御中臈の中から側室が選ばれる。

御小姓(おこしょう)
御台所の側に仕え、身の回りの世話をした。ドラマではまる(1〜4話)がこれ。

御坊主(おぼうず)
将軍の雑用係。剃髪し、羽織袴を着ていた。奥女中のなかで唯一中奥に入ることができた。

御右筆(ごゆうひつ)
日記や大奥内での通達文書、外部への連絡など、記録、文書のすべてを担当した。

御次(おつぎ)
大奥の芸人。仕事は場を盛り上げることで、多芸に秀でるスーパー芸能人だった。

呉服の間(ごふくのま)
針子を取り仕切って将軍や御台所、姫君、上臈などの衣服を仕立てた。ミシンなどなかったこの時代はもちろんすべてが手縫い。御台所の着物だけでも相当な仕事になるわけで、ひたすら裁縫に明け暮れる毎日だった。針を一本でも失くしたら御役御免になったという。

御仲居(おなかい)
御膳所に詰めて、食事の支度から毒味まですべてを取り仕切る。ドラマでは葛岡、浦尾、吉野(第1話から第4話)がこれ。

御火の番(おひのばん)
大奥内を巡回し、火の元を見張る。大奥のガードマン的な役割も担っていたので、たいがいは屈強な武家の娘が選ばれた。

御末(おすえ)
「お半下」ともいう。水汲みから掃除まで雑用を片付ける下っ端。まるのキャリアもここからスタートした。

御犬子供(おいぬこども)
いわゆる使い走りで、大奥に憧れる町商人の娘たちがほとんどだった。が、この使い走りになるにも、それなりの容姿や器量が要求された。

お添い寝(おそいね)
夜、将軍の隣で聞き耳を立てる仕事。寝床での「おねだり」から将軍を守るのが役目、という微妙な役目。

用語「大奥」

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