海峡を渡る
バイオリン

■制作レポート〜その2〜 4ヶ月の収録終了を目前にスタッフの心に残ったもの

9月末日、韓国。4ヶ月という単発ドラマでは異例な長さのドラマ収録を終えようとしていた。韓国のスタッフ、映像京都のスタッフ、フジテレビのスタッフ、とそれぞれの背景を持ち、世代もまたいだ総勢200人近いスタッフ一人一人の心にはさまざまな思いが去来していた。

照明の美間 博(映像京都)は日本が誇る証明技師。その美間氏は、草なぎ扮する陳昌鉉のラストシーン、子どもの頃よく遊んだ森の中に迷い込んでしまったような錯覚に陥る幻想的なシーンの準備をしながらも、こちらが質問すると、
「人がどこかから湧いて出てきたような感じにしたい。ラストのええところですから。バックは紅葉で、夢の中の世界。草なぎさんがどうなるか、浮かんで出るか消えるか」
とスピード感を伴う語り口で説明してくれた。
「台本を1月にいただいて、ほぼ1年越しです。昔はありましたが、これほどの大作は最近はないですね。久しぶりにいい仕事をできたな、と思っています。」
「照明は、映像に出せなければ意味がない。見てもらわなければ意味がない。杉田監督は光線を重視する人でしたのでやりがいがありました。」
と振り返る。

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