海峡を渡る
バイオリン

<企画意図・物語>
2002年の日韓ワールドカップ共催によって急激に進んだ日韓友好ムードと相互理解。食や旅にとどまらない数々の日韓交流の促進と未曾有の観光ブームの中にあって、同年、2002年、日本と韓国に虹の橋をかける感動ドキュメントの最高傑作が登場した。
「海峡を渡るバイオリン」
素朴な韓国の片田舎に育った一人の少年が、中学生という若さで太平洋戦争、朝鮮戦争といった幾多の戦争による民族の分断という大きな歴史のうねりに翻弄されながら、最愛の母と別れひとり日本に旅立った…

教師になる、という目的のため苦労して明治大学を卒業するが国籍の問題から教師になる道は絶たれてしまう。貧しくひもじい中、幼少時、バイオリンとの運命的な出会いを果たしていた彼はこの絶望のふちでバイオリンと三度目の出会いを果たす。青年はバイオリンつくりの夢にかりたてられる。彼は日本の職人に弟子入りしようとするがことごとく断られる。しかし彼は誰も恨むこともなく夢をあきらめずに信州の山奥、木曾福島の大手バイオリン工場の近くでダム建設工事の人夫をしながら独学でバイオリンつくりを学ぶようになる。
故国の戦争によって最愛の母との生き別れになりながらも、極貧と戦い、妻の献身的な愛に支えられ懸命に青年は夢につきすすむ。そんな誰もが滂沱の涙なしには読めない愛と感動の真実の物語がここにある。

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