ジャンクSPORTS
-ファンタスティックストーリー-

華々しいデビューがプレッシャーとなり、4度のゴールデングラブ賞に輝いた名手の手元を狂わせ、3度の盗塁王に輝いた足を止めた。
その後、松井を待ち受けていたのは戦力外通告とも言えるトレード。

「06年トレードになってから走ること、体も絞ってアメリカ人にないことでボクは勝負をしようという風に思うようになってからですね。自分の野球が出来だしたのは」

自分にしかできない野球がある。
誰よりも速くダイヤモンドを駆け抜けるその足と、ボールへ食らいつく積極的な守備を取り戻し、松井はメジャーで躍動する本当の姿を見つけ出した。

そして昨年、念願のワールドシリーズ。
夢の舞台で松坂を相手に2塁打を放つ活躍を見せるもチームは4連敗。
あの誓いはあと一歩のところで費えた。

「ワールドシリーズの経験がなかったんで、どんなところかもわからなかったし、実際、ワールドシリーズを経験させてもらって、最後までユニフォーム着れて、みんながチャンピオン目指していくっていう理由が4年目でやっとわかりました。
勝ちたい勝ちたいとか、最後で結びつきました。
あれはね欲しいよ」

メジャーで待ち構えていた初めての挫折を乗り越え、今年、新天地ヒューストンで男は成し遂げる。
野球が生まれたこの国の大地を踏んだあの日、胸に誓った約束を…。

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