ジャンクSPORTS
-ファンタスティックストーリー-
7月22日
井上康生
○決意
栄光を手にしてきた日本のエースが汗にまみれ、自らの体を追い込み、がむしゃらに練習している。
「今、本当に世界選手権に勝つことを考えて毎日練習の日々を送っていますので、9月の世界選手権の金メダルを何が何でも手にしたい」
目指すのは世界最強を意味する、世界際重量級の金メダル。
井上康生が己に復活を誓う。
『柔道家・井上康生』その代名詞となったのが、切れ味鋭い内股。この技に名だたる各国の選手達は恐れ、大観衆は歓喜した。
その美しき内股は、やがて康生にシドニー五輪の金メダル、世界柔道3連覇など数々の栄光をもたらす。
ところが…。
2004年アテネオリンピック。
大きな期待を一身に背負った康生の背中は4回戦で、無念にも畳についてしまった。
「あのあと柔道やめようかなと思った時期もありましたし。でも柔道が好きでしょうがないというような思いがもう1度こう芽生えてきて」
「またあの大舞台で戦いたい、もう1度栄光を手にしたいという風な思いで、戻ったんですけど、やっぱり戻ってきて良かったなと。まだやり残したことがたくさんありますし」
そのやり残したことこそ最も重い階級への挑戦。
今までとは体格が一周り、二周り違う対戦相手に伝家の宝刀、内股もそう簡単には通用しない。
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