ジャンクSPORTS
-ファンタスティックストーリー-
そして、斎藤は大学へ。田中はプロへ。
それぞれの道を歩み始めた2人は、こんな言葉を交わしていた。
「ボクに対して向こうは『2ケタは勝ってね』みたいな感じで、ボクは大学の通算の勝利数を塗り替えて、みたいな感じでお互い言いましたけど」
お互いを刺激し合うライバル。
それが、斎藤佑樹という存在。
だが、田中には一つだけ納得のいかないことがあった。
(ハンカチ世代と呼ばれることについて)
「正直に言えば、おもしろくない。
自分の名前で呼ばれるような選手になりたいっていうのは常に思っています」
あの夏が過ぎ去っても、まだ終わらない、ライバル斎藤との戦い。
田中は己の信念をグローブに刻み、マウンドに上がる。
グローブに刻まれた言葉は、「気持ち」という3文字。
「投げている時も相手に気持ちで負けてたら、そこで負けだと思うので、気持ちだけは負けないように」
戦う舞台は違えど、あの夏のライバルへ闘志を燃やす若きエース。
田中は己の信念を固く握り締め、プロの舞台でその力を証明する。
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