ジャンクSPORTS
-ファンタスティックストーリー-

自分の気持ちを押し殺しセットアッパーとしてチームに勤めてきた2年間。
そんな大塚に3シーズン目の今年、転機が訪れた。
WBCでの世界一の称号を手にすると共に、新天地テキサスレンジャーズで目標でもあったクローザーへ昇格を果たした。

「4月の下旬に『アキにクローザーをやってもらうから』と言う話を言われた時に、『アキはクローザーやりたいか』と言われて、『もちろんですよ』と。それは僕の夢だったから、アメリカに来た時の夢だったから、それはやりたいです。まぁ本当に嬉しかったですよね、長年の夢だったので」

夢を実現した大塚は今、まぎれもなくクローザーとしてメジャーリーグのマウンドに立っている。
監督、チームメイト、そしてファンからも絶対的な信頼を得て。

「今、クローザーになって、やっぱりその座を誰にも譲りたくないし、1試合も諦めない気持ちを持ちながらマウンドへ立っています」

その闘志を映し出すかのように、現在チームは地区リーグのトップを走っている。大塚が抑えると彼のトレードマークでもある「YOSSHAA!!」の文字がスタジアムに浮かび、ファンは叫ぶ。

夢にまで見た光景が叶った時、大塚はまた新たな夢に向かって歩き出した。

「僕の最終的な目標は、ワールドシリーズの最後の場面で三振をとってよっしゃ!を決めたいですね」

かつてのパ・リーグ最優秀救援投手は海を渡り、世界一のクローザーとなった。
そして未だ日本人で誰も上がったことのない、メジャーリーグの頂点のマウンドを目指す。
その舞台で彼の夢がかなった時には、世界一になった時以上の「YOSSHAA!!」を見せてくれるのだろう。

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