ジャンクSPORTS
ジャンクNY通信

3D

自宅から徒歩3分以内に大きなシネコンが2軒あるので、映画鑑賞の環境には我ながら恵まれていると思います。
先日もディズニーアニメの「クリスマスキャロル」を見てきましたが、この映画の映像の素晴らしさにはびっくりしました。老人の顔の表情や髪の毛の質感、指のしわに至るまで、他の追随を許さない高いレベルの作品でした。
画像の質感のみに限定すると、残念ながら日本製のフルCGアニメはディズニーアニメの足元にも及ばないのが現状です。

ミュージカルやオペラとは違って映画に関してはどんな話題の作品もすぐに日本で同じものを観る事が出来ますが、特筆すべきは"私が今年に入ってから観たアニメ映画は全て3Dで鑑賞した"という事実です。
ディズニーは最高峰のフルCGアニメを今年から全て3Dで制作しています。
米映画産業の3Dインフラはここまで進化しているのです。
一方で、今年の4月時点で日本で3D対応のスクリーンを持った劇場がわずか100館弱しかありませんでした(ちなみに全米レベルでは同時点で約2000館)。ですから話題の3D映画もインフラが整ってない為、やむなく日本では2Dでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

さて、アメリカでは「2009年が3D元年」とされていました。
ずっと以前から3Dは存在していましたが、何故今、3D元年なのでしょうか?
答えを突き詰めると、
(1)以前より格段に安価、
(2)目が疲れない等の技術的な進歩、
(3)劇場等のインフラの拡充、
の3点に集約されます。
今やフルCGアニメの場合で1.2倍〜1.3倍、実写で1.3倍〜1.4倍というのが2Dバージョンに対する3Dバージョンの平均的な制作コストだそうです。
また、最近の3D映画の主流は思わず観客がのけぞってしまうような"お約束"を廃し"作品の世界観に没頭してしまう"ような自然な演出を好みます。

[次へ]

もどる
0.ジャンクSPORTSTOP

(C)フジテレビジョン